レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年1月25日
- 登録日時
- 2021/01/25 16:05
- 更新日時
- 2021/03/22 13:10
- 提供館
- 京都市図書館 (2210023)
- 管理番号
- 右中ー郷土ー145
- 質問
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解決
京都大学の時計台について知りたい。
- 回答
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京都大学の時計台は本部本館にあります。
京都大学建築学科初代教授の武田五一の設計により大正14年(1925)に竣工されました。【資料1~5】
本館のデザインには,ウィーンで始まり日本でも明治末期から大正期に流行したゼツェシオンという様式の影響を見て取ることができます。【資料1・2・5】
本館の1階には法経第一教室があり,授業だけでなく様々な講演会や学生大会などにも使われていました。2階には総長室,貴賓室,二千人を収容する大ホールがあり,全学的行事やパーティーなどが行われていました。【資料3・4】
時計台の時計は本部本館の竣工と同じ年の2月に時を刻み始めました。文字盤照明装置の設計者も武田五一です。
時代が進むと,老朽化で北側の文字盤の下の鐘が鳴らなくなったり,学園紛争により時計が破壊される事件がありました。【ウェブサイト1】
平成15年(2003)に,大学が創立百周年を迎えるにあたり百周年時計台記念館に改修されました。現在は京都大学キャンパスのシンボルとして社会に開かれた情報発信の場として活用されており,8時,12時,18時に鐘の音を聴くことができます。【資料3・ウェブサイト1】
- 回答プロセス
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●京都大学の建築に関する資料を確認・・・【資料1】
●京都大学の歴史に関する資料を確認・・・【資料2~5】
●京都大学の公式ホームページを確認・・・【ウェブサイト1】
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 日本の建築 (521 9版)
- 大学.高等.専門教育.学術行政 (377 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『京都大学建築八十年のあゆみ』(京都大学 1977)p37~39“本部構内の変遷”
- 【資料2】『京大百年』(佐和 隆研/[ほか]編集 京都大学 1997)p68~71“キャンパスめぐり1歴史建築”
- 【資料3】『京都大学の歴史』(京都大学大学文書館/編集 京都大学大学文書館 2011)p7“時計台の竣工”
- 【資料4】『京都大学百年史 写真集』(京都大学百年史編集委員会/編集 京都大学後援会 1997)p38~39“時計台の竣工”
- 【資料5】『京都大学百年史 総説編』(京都大学百年史編集委員会/編集 京都大学後援会 1998)p839~841“本部地区”,p845~847“キャンパスを形成した人々(3)”,p901~902“2.歴史的建築の保存・修復・再生”,p925~926“14.事務局本館 大正14(1925)年”
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【ウェブサイト1】百周年時計台記念館|京都大学公式HP
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/facilities/campus/clocktower
(令和3年1月23日確認)
- キーワード
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- 時計台
- 京都大学(京大)
- 武田五一
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000292917