レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年06月14日
- 登録日時
- 2014/07/16 09:13
- 更新日時
- 2019/11/27 13:54
- 管理番号
- 京資-282
- 質問
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解決
京都府内で平家の落人伝説のある土地について知りたい。
- 回答
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平家の落人伝説のある土地については、『ふるさとの人と知恵京都』のp172~178に綾部市の黒谷和紙との関わりについて記載されている。なお、黒谷と平家の関わりについては『綾部市史;上巻』のp138にも記載されている。
また、『京都の伝説:丹後を歩く』のp109~115「平家の落武者」に大江町、弥栄町、峰山町の落人伝説が、『平家物語の京都を歩く』のp119に京都市嵯峨野にある菖蒲谷の落人伝説が、『峰山郷土史;上』のp52~54に源平合戦と峰山との関係がそれぞれ紹介されている。
- 回答プロセス
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1.京都の歴史(K0/216.2)や地誌(K0/291.62)に関する資料を調べたところ、『ふるさとの人と知恵京都』のp172~178「黒谷和紙」に、平家の落武者がこの地に住みついて紙すき業をはじめたことについて記載されていた。
2.京都の風俗習慣や伝説・昔話に関する資料(K/380)を調べたところ、『京都の伝説:丹後を歩く』のp109~115「平家の落武者」に、大江町(現在の福知山市)、弥栄町(現在の京丹後市)、峰山町(現在の京丹後市)の落人伝説が紹介されていた。なお、同じ「京都の伝説」シリーズに「丹波を歩く」「乙訓・南山城を歩く」「洛中・洛外を歩く」があるが、いずれも平家の落人伝説については記載されていなかった。
3.京都府立総合資料館・京都府立図書館の蔵書検索システムで、キーワード「平家」「平氏」「落人」「伝説」等を検索し、検索の結果見つかった資料を調べたところ、『平家物語の京都を歩く』のp119に京都市嵯峨野にある菖蒲谷の伝承が紹介されていた。
4.インターネットでキーワード「平家」「平氏」「落人」「伝説」等を検索したところ、いくつかのウェブサイトに、上記1~3以外に「五箇」「五ヶ庄」の地と平家が関係しているとあり、京丹後市峰山町と宇治市の地名が記載されていた。
5.峰山町と宇治市の郷土史をそれぞれ調べたところ、『峰山郷土史;上』のp52~54に源平合戦と峰山との関係が記載されていたが、『宇治市史』には記載されていなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216 9版)
- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 参考資料
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- 『ふるさとの人と知恵京都』 農山漁村文化協会 1988年 (人づくり風土記:全国の伝承江戸時代;26) 当館請求記号K0/216.2/H77
- 『京都の伝説:丹後を歩く』 福田晃著 真下厚著 淡交社 1994年 当館請求記号K0/388.16/F74
- 『平家物語の京都を歩く』 蔵田敏明著 淡交社 2004年 当館請求記号K1/913.434/Ku56
- 『綾部市史;上巻』 綾部市史編さん委員会編集 綾部市役所 1976年 当館請求記号K36-1/216.2/A98/1
- 『峰山郷土史;上』 峰山町 1963年 当館請求記号K431/216.2/Mi44/1
- 『宇治市史;1~6』 林屋辰三郎[ほか]編集 宇治市役所 1974-1981年 当館請求記号K25-1/216.2/U57
- キーワード
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- 平家
- 落人伝説
- 黒谷和紙
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000156211