レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20210320
- 登録日時
- 2021/11/15 00:30
- 更新日時
- 2022/03/01 09:02
- 管理番号
- 福参-1176
- 質問
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解決
落語「鼓ヶ滝」について知りたい。
- 回答
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あらすじについて
◆参考資料1『落語』p.172
「『西行鼓ヶ滝』は出家後の噺で、自信作をじいさんやばあさん、孫娘にまで手直しされてしまう筋」
の記述あり。
◆参考資料2『落語登場人物事典』p.242
「落語「西行」では、絶世の美女、染殿内侍に思いをかけるが、相手にされない。内侍の送る和歌での伝言が理解できず、それを恥じて、武門を捨て、西行と名を改め、和歌の修行に励む。「伝え聞く鼓ヶ滝に来てみれば 沢辺に咲きしたんぽぽの花」を、滝の近くに住む翁、媼、娘に手直しされる逸話はよく知られ、落語、講談になっている。」の記述あり。
ものがたりの舞台「鼓ヶ滝」について
◆参考資料3『西行』(ページ付なし)
「日本各地にあったとされる鼓ヶ滝のうち、肥後国(現在の熊本県)の滝は、平安時代に人気の歌枕でした。のちに、京の人々になじみ深かった兵庫県の鼓ヶ滝を主題に詠まれるようになり、西行の歌とされたのではないかと考えられています。」の記述あり。
◆参考資料4『体験!子ども寄席』5p.84
「清らかな水がポンポンと鼓を打つように滝壺に落ちるところから「鼓ヶ滝」と名づけられたといわれています。兵庫県川西市に伝わる民話によると、今から八百年あまり前、和歌の道を志した西行法師がたどりついたのが、歌の名所である摂津国(現:兵庫県)の鼓ヶ滝でした。みごとな滝をながめているときに詠んだ一首の歌が『音に聞く鼓ヶ滝をうちみればかわべに咲くや白百合の花』と伝わっていますが、落語では『たんぽぽの花』に変わっています。」の記述あり。
落語家について
◆参考資料5『現代落語家論』下p.214-215、金原馬の助の項目に、
「『西行』は、痴楽、二代目円歌が演った『阿漕ヶ浦』のほうではなくて、講釈種の『鼓ヶ滝』のほうである。(中略)笑いの少ない噺だが、あっさり演る馬の助のこの噺に、私は好感を持った。」の記述あり。
- 回答プロセス
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○自館OPAC「落語」で検索。
779.13の棚をブラウジング、参考資料1が見つかる。
〇自館OPAC「落語 事典」で検索。
参考資料2が見つかる。
〇自館OPAC「鼓ケ滝」で検索。
参考資料3-4が見つかる。
〇Googleブックス「西行 鼓ヶ滝」で検索。
参考資料5が見つかる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 大衆演芸 (779 10版)
- 参考資料
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- 1 落語 横井 洋司/写真 山川出版社 2016.7 779/13/324 p.172
- 2 落語登場人物事典 矢野 誠一/編 白水社 2018.3 779/13R/354 p.242
- 3 西行 神田 松之丞/監修 講談社 2019.11 779/イ/ ページ付なし
- 4 体験!子ども寄席 5 古今亭 菊千代/文 偕成社 2014.3 779/コ/5 p.84
- 5 現代落語家論 下巻 川戸 貞吉/[著] 弘文出版 1978.5 779/13/25 p.214-215
- キーワード
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- 落語 西行鼓が滝 西行 鼓ヶ滝
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000307627