レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/6/25
- 登録日時
- 2019/11/07 00:30
- 更新日時
- 2019/11/07 17:08
- 管理番号
- 1462
- 質問
-
解決
落語の元祖と呼ばれた
(1)お坊さんの名前を知りたい。
(2)その人が書いた著作物の名前を知りたい。そしてわかりやすく書かれたものを読みたい。
- 回答
-
(1)お坊さんの名前は安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)です。
(2)書いた本は「醒睡笑(せいすいしょう)」 です。
以下は参考資料です。
・『国史大辞典14』494p「落語」によると
「・・・特に京都誓願寺の安楽庵策伝は落語の租とされ、その編集になる『醒睡笑』八巻(元和九年(一六二三)序)は約千四十話を収め、現行落語の原話も含まれ、後世に多大な影響を与えた。」とありました。
・『日本史大事典6』1080p「落語」によると
「・・・安楽庵策伝が一六二八年(寛永五)に京都所司代板倉宗重に贈った「醒睡笑」には、いまなお高座に伝えられている落語の原型をなすはなしが収められている・・・」とありました。
・『日本史大事典1』305p「安楽庵策伝」によると
「・・・一六一三年(慶長十八)に京都の大本山誓願寺五五世住職となる」とありました。
・『図説落語の歴史』8pには「落語の祖・安楽庵策伝」という項目があり
「作者の安楽庵策伝は天文二十三年(一五五四)美濃に生れ、浄土宗の僧侶となって各地に多くの寺を興した」とありました。また、策伝の肖像画が載っており、キャプションとして「・・・千余の小咄を収める『醒睡笑』を著す。後世「落語の祖」と称される。」と記載されていました。
・『醒睡笑』の現代語の訳文や、解説が詳しいものとして
講談社学術文庫『醒睡笑 全訳注』(安楽庵策伝[著]、講談社2014年2月発行)
岩波文庫『醒睡笑 上』(安楽庵策伝[著]、岩波書店1986年7月発行)
岩波文庫『醒睡笑 下』(安楽庵策伝[著]、岩波書店1986年9月発行)
があります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 大衆演芸 (779 9版)
- 参考資料
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- 1 国史大辞典 14 国史大辞典編集委員会?編 吉川弘文館 1993.4 R210.03/95/14
- 2 日本史大事典 6 平凡社 1994.2 210.03/144/6
- 3 日本史大事典 1 平凡社 1992.11 210.03/144/1
- 4 図説落語の歴史 山本/進?著 河出書房新社 2006.5 779.1/10143
- 5 醒睡笑 安楽庵/策伝?[著] 宮尾/與男?訳注 講談社 2014.2 B913.59/10006
- 6 醒睡笑 上 安楽庵/策伝?著 鈴木/棠三?校注 岩波書店 1986.7 081.6/53/1300-1
- 7 醒睡笑 下 安楽庵/策伝?著 鈴木/棠三?校注 岩波書店 1986.9 081.6/53/1300-2
- キーワード
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- 落語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000264796