レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/10/07
- 登録日時
- 2017/03/25 00:30
- 更新日時
- 2018/03/25 09:24
- 管理番号
- 千県東-2016-0010
- 質問
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解決
拾ってきた銀杏を食べるための処理方法が知りたい。
- 回答
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【資料1】『四季日本の料理 秋』(講談社 1998)
p168「銀杏 ぎんなん」
「1銀杏は水に20分以上つけて殻をやわらかくしておく。殻の筋目を出刃包丁の峰などでたたいて割れ目を入れる。ピシッと殻の割れる音がしたあと、軽く2、3回たたいて割れ目を広げておくとむきやすい。
2割れ目から殻をむき取る。
3ひたひたくらいの湯を沸かし、銀杏を入れて穴あき玉杓子でこするようにしながらゆでる。薄皮がむけて火が通ったら水にとる。残った薄皮をむき取り、冷めたら水けを切る。」
以上の説明とともに、銀杏のうに和え、萩花銀杏の作り方が書かれている。
【資料2】『海の幸山の幸』(山口昭彦解説 山と渓谷社 2000)
p526「イチョウ 銀杏」
「ぎんなんをそのまま食べるには、まな板などの上に置いて、一つずつ金槌で軽く叩いて、殻にひびを入れる。フライパンで、実が透き通った感じになるまで煎り、かるく塩を振って食べる。」
【資料3】『山菜ガイド 見つけたその場ですぐわかる』(今井 万岐子文 永岡書店 2000)
p95「イチョウ」
見分け方のポイント、採り方、下ごしらえと調理方法が書かれている。
下ごしらえについては「実を土に埋めるか水につけ込み、果肉を腐らせた後に水洗いして乾燥させる。長期保存するには殻ごと冷凍するのがよい。」とある。
【資料4】「生命力のかたまり ギンナンまるごと活用術」(『現代農業』94巻12号 2015.12)p290-303
「集めたギンナンは、肥料袋などに入れて踏みます。それをタライのような平たい容器に入れて水を張り、外の果肉をきれいに取り除きます(ネットに入れて川に持って行き、木の枝などに結んでおいて流れる水で洗うこともありました)。洗ったら天日に干します。」
この他ギンナンチップス、ギンナンチーズ焼き、ギンナン豆腐、ギンナンスコッチエッグ、ギンナンポタージュスープなど、主にペーストにしたギンナンを使った料理が紹介されている。
参考までにインターネットで「銀杏 下処理」で検索すると銀杏の下処理の仕方を紹介している古賀市のホームページが見つかった。写真入りで下処理の工程が説明されている。
【資料5】古賀市ホームページ地産地消・健康レシピ「銀杏の下処理の仕方」(http://www.city.koga.fukuoka.jp/recipe/iroha/011.php)
(インターネットの最終アクセス:2017年3月24日)
- 回答プロセス
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自館の書架NDC596(食品、料理)及びNDC657.86(山菜)を確認、【資料1】【資料2】【資料3】をご案内した。また農山漁村文化協会が出版している雑誌・書籍の情報を検索・閲覧できるルーラル電子図書館(http://lib.ruralnet.or.jp/)で「ぎんなん」「銀杏」をキーワードに検索し、【資料4】の情報を得る。インターネット検索エンジンGoogleで「銀杏 下処理」を検索したところ、【資料5】が見つかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 食品.料理 (596 9版)
- 森林利用.林産物.木材学 (657 9版)
- 果樹園芸 (625 9版)
- 参考資料
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- 四季日本の料理 秋 講談社
- 海の幸山の幸 山口 昭彦/解説 山と渓谷社
- 山菜ガイド 今井 万岐子/文 永岡書店
- 現代農業 農山漁村文化協会 2015年12月号/スープと鍋 体も懐もあったかに
- 古賀市ホームページ地産地消・健康レシピ「銀杏の下処理の仕方」(http://www.city.koga.fukuoka.jp/recipe/iroha/011.php)
- キーワード
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- 銀杏(ギンナン)
- ぎんなん(ギンナン)
- 料理(リョウリ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000212635