レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年03月23日
- 登録日時
- 2013/11/22 15:33
- 更新日時
- 2013/11/22 15:33
- 管理番号
- 9000009012
- 質問
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解決
使い捨てカイロには何が入っていて、どのような仕組みで温かくなるのか。
- 回答
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使い捨てカイロは、鉄が酸化するときに出す「酸化熱」が利用されている。使い捨てカイロの中には、細かな鉄粉、水、バーミキュライト、活性炭、食塩など塩分が入っている。カイロの入っている袋を開けると空気中の酸素が鉄分と結びつき、短時間で酸化がすすみ、この時に熱が出る。カイロには、中のぬれた鉄分が空気中の酸素と触れ合いやすくするために、細かな穴が開いている。また、食塩などの塩分は、水に溶けて鉄分と触れ合うことで酸化を速める働きがある。活性炭は木炭の一種で、カイロの熱がすぐ冷めてしまわないようにする役目をもっている。バーミキュライトは、カイロの鉄に水が含まれていても、中の鉄分をさらさらにするはたらきがある。
- 回答プロセス
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Webcat Plus(http://webcatplus.nii.ac.jp/「つかいすてカイロ」「使い捨てカイロ」を目次検索し、資料を確認した。
・『くらしのふしぎ:科学のおはなし』(古田豊監修 PHP研究所 2010年)→p70-73「使い捨てカイロはどうして温かいの?」
・『ふしぎ?おどろき!科学のお話(ポプラポケット文庫)』(ガリレオ工房監修 ポプラ社 2012年)→p115-117「使い捨てカイロのひみつ」
・『商品から学ぶ化学の基礎』(松田勝彦著 化学同人 2011年)→p74-81「使い捨てカイロがぽかぽかするからくりは?」※使い捨てカイロの熱化学方程式、成分(Fe粉50%、活性炭15%、木粉10%、食塩5%、水20%)等の記載あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 化学 (430 9版)
- 参考資料
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- 『くらしのふしぎ:科学のおはなし』(古田豊監修 PHP研究所 2010年) (p70-73)
- 『ふしぎ?おどろき!科学のお話(ポプラポケット文庫)』(ガリレオ工房監修 ポプラ社 2012年) (p115-117)
- 『商品から学ぶ化学の基礎』(松田勝彦著 化学同人 2011年) (p74-81)
- キーワード
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- カイロ
- 使い捨てカイロ
- 酸化熱
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 『みんなが知りたい!いろんな「はじめて」がわかる本(まなぶっく)』(カルチャーランド著 メイツ出版 2005年)[資料番号0105035810]→p85に「日本ではじめて77 使い捨てカイロ:持ち歩ける湯たんぽ?/はじめては…お菓子メーカーのロッテ」
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 化学
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000141112