レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2020/05/12 12:00
- 更新日時
- 2020/05/28 13:05
- 管理番号
- H20-6 富里市
- 質問
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馬草札がどう使われていたのかを知りたい。(実物持参)
- 回答
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日本史関係の事典、馬についての資料、木更津県などの資料を調査しましたが見つけることができなかったので、インターネットで検索すると、群馬県文書館の目録〔馬草札一件に付口上覚〕がヒットしました。
問い合わせたところ、馬草札とは「特定の場所で馬草(=馬の飼料)を取ってもよいという鑑札」とのことでした。https://www.archives.pref.gunma.jp/
参考までに、『群馬県史 通史編8』(群馬県 1988)のP122「中野秣(*馬草の同義語)場騒動」という項には、1行ですが秣札を作成して売る村の記述がありました。
また、千葉吉男著『大貫山入会権訴訟国分古文書より 4』(『館山と文化財 22号』 1988 P28~31)は、薪や秣の採取でいざこざを生じ、訴訟後調停された約定について書かれた古文書の解説ですが、江戸時代にも「焼印札」を持って山に入り薪や秣を採っていたことが書かれています。
上記の回答を質問者へ説明したところ、群馬県通史を読みたいと希望があった為、千葉県立図書館へ借用依頼を出しました。
- 回答プロセス
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利用者が持参した馬草札は、縦が約120mm、横が約80mm、厚さ約3mmの木札でした。
相談者が10年程前に土浦の骨董市で購入しましたが、それ以外の情報は得られなかったとのこと。
片面中央には「木更津縣」と書かれ印が捺されています。
もう片面には、中央に「馬草札」と書かれ、その右上に「壬申九月」と記されています。
自館の蔵書検索システム及びインターネットを「馬草 木更津縣」などで検索しましたが手掛かりはなし。
千葉県立図書館に調査を依頼して得た回答をお伝えしました。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210)
- 参考資料
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群馬県史編さん委員会 編 , 群馬県史編さん委員会. 群馬県史 通史編 8 近代現代 2. 群馬県, 1989.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I078101694-00
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群馬県史編さん委員会 編 , 群馬県史編さん委員会. 群馬県史 通史編 8 近代現代 2. 群馬県, 1989.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 歴史史料
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000282013