レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/12/02
- 登録日時
- 2010/02/06 02:11
- 更新日時
- 2010/02/06 02:11
- 管理番号
- 中央-1-00028
- 質問
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解決
写真撮影における心理について書いてある資料はあるか知りたい。
- 回答
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『心理学の本全情報』を確認すると、ハル・フォスター編の『視覚論』があった。
雑誌記事索引で、「写真」、「感情」、「心理」などのキーワードで検索すると、大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究質発行の『対人社会心理学研究』に掲載されている次の2つの論文がヒットした。
これらの論文は、
・高橋直樹、大坊郁夫「驚きの表情表出における他者の存在の効果―感情教示法と写真教示法を用いて―」『対人社会心理学研究』(4)[2004.3],p.69-75
・高橋直樹、大坊郁夫「感情教示法と写真教示法による怒りと悲しみの表情表出と他者の存在の効果」『対人社会心理学研究』(3)[2003.3],p.65-72
心理学のジャンルで、写真の撮り方、感情、被写体についての詳述を探すのは困難と思われたため、写真論で、見る・見られる、主体・客体といった言及がなされている資料を探し、以下の資料を紹介した。
・『明るい部屋;写真についての覚書』 ロラン・バルト/著 みすず書房 1985
稀代の思想家が「写真」という行為、現象について思索しているもの。引用されることが多い写真論。
・『明るい部屋の謎;写真と無意識』 セルジュ・ディスロン/著 人文書院 2001
精神科医である著者が、ロラン・バルトの著作『明るい部屋』について批判したもの。
・『現代写真のリアリティ』 京都造形芸術大学/編 角川書店 2003
カメラが封じ込めた光の痕跡が何を表現し、どんな現実を生み出しているのか。身体、性、記憶など多様な視点から探る写真表現の現在を語っている。
・『写真に帰れ;伊奈信男写真論集』 伊奈信男/著 平凡社 2005
歴史的に振り返る写真論。
・『写真、その語りにくさを超えて』 日本記号学会/編 慶応義塾大学出版会 2008
記号論の立場から写真論を展開する。写真家が自作を解説している。
・『写真の力』 飯沢耕太郎/著 白水社 1995
死者、フリークス、狂気、少女、ボンデージ、戦争、ルイス・キャロルなど《逸脱の写真史》とその《力》を解明する評論集。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 心理学 (140 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『心理学の本全情報』 45/92、93/97、1998-2002、2003-2007 日外アソシエーツ 紀伊国屋書店(発売) 1993、1998、2003、2008
- 【資料2】『視覚論』 ハル・フォスター/編 平凡社 2007
- キーワード
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- 被写体
- 写真撮影
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000062942