レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004/11/09
- 登録日時
- 2006/04/28 02:10
- 更新日時
- 2006/04/30 11:45
- 管理番号
- 県立長野-05-133
- 質問
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解決
赤蓑騒動について記載のある文献を紹介してほしい。
- 回答
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下記資料に記載あり。また『信州史学』9月号には「信州百姓一揆文献目録 中部の部」という目録もあり。
1)「赤蓑談」『新編信濃史料叢書 第19巻』信濃史料刊行会編・発行 1977年 p.8-9 p.201-251 [N208/43/19]
赤蓑騒動のルポルタージュ記録である「赤蓑談」の原文版。解題によると「著者はもと松本藩士であるが病のために封禄を辞して隠棲し、僧俗を友として文事風月に親しみ、医を業として二科の里に往来していた人士で、たまたま起こった暴動を客観的に見聞し、時にはその鎮圧に参画した体験を美文をもって如実に述べている。」とある。
2)『赤蓑談』六角鬼洞著 二科台中学校社会科編 1983年 [N231/34]
上記資料の現代語訳。二科台中学校の教師の方々が「地域素材の教材化」を目指し完成させたもの。漢字のルビなどは確かに多いが、内容は子供に迎合しすぎたものとはなっておらず、大人でも充分に活用できる資料となっている。
3)『長野県史 近世史料編 第五巻(三)』長野県編 長野県史刊行会 1974年 p.521-532 [N209/11/5-3]
「文政八年十二月 赤蓑騒動聞書」「文政八年十二月 赤蓑騒動一件留書」「文政八年十二月 赤蓑騒動につき大町組大庄屋口上書」「文政八年十二月 赤蓑騒動一件留書」「文政八年十二月 安曇郡沢渡村赤蓑騒動入牢者赦免願」「文政八年十二月 赤蓑騒動につき安曇郡塩島村庄屋口上書」が収録されている。
4)『長野県史 通史編 第六巻 近世(三)』長野県編 長野県史刊行会1989年 p.206-212 [N209/11-4/6]
赤蓑騒動の概要について簡略に説明してある。写真(赤蓑)と表(赤蓑騒動の役職・職業別打ちこわし数)の掲載もあり。
5)「赤蓑騒動と木曽騒動」『おはなし長野県の歴史』信州大学教育学部歴史研究会編 信濃教育会 1989年 p.202-207 [N209/28]
内容的には子供向けの読みものとなっているが、p.203に赤蓑騒動の動きを描いた村々の図(地図)が掲載されている。
6)「惣百姓一揆から世直し騒動へ」『長野県の歴史』古川貞雄ほか著 山川出版社 1997年 p.217-220 [N209/13]
赤蓑騒動に特化しているわけではないが、p.220に復元された「赤蓑騒動のいでたち」の写真が掲載されている。
7)論文
「赤蓑騒動とその性格」『信州史学 第2号』信州史学編集委員会編 信州大学教育学部歴史研究会発行 1974年 p.77-87 [郷土雑誌]
「赤蓑騒動とその経済的基盤(一)」『信濃 第三次(復刻)』信濃史学会発行 1982年 p.436-444 [郷土雑誌]
「赤蓑騒動とその経済的基盤(二)」『信濃 第三次(復刻)』信濃史学会発行 1982年 p.518-528 [郷土雑誌]
- 回答プロセス
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① 当館DBで「赤蓑」を全文検索。ヒットした資料を調査したところ、赤蓑騒動の別名が「四ヶ庄」ということも分かったので、こちらでも全文検索。
② 郷土の事件なので、『長野県史』にも記載があると考え、目次で該当事項がないか確認。資料編については索引で該当がないかを検索。
③ 郷土雑誌にも記載がないかを確認するため、総目次にて検索。個々の論文の参考文献をたどっていくうちに、『信州史学』9月号に「信州百姓一揆文献目録 中部の部」という目録があることが判明。今まで調査した文献も含めた網羅的なリストであった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 中部地方 (215 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 赤蓑談
- 四ヶ庄
- 長野県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 県外図書館
- 登録番号
- 1000028503