レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2001/01/31
- 登録日時
- 2005/12/13 02:10
- 更新日時
- 2010/11/25 02:00
- 管理番号
- 新県図-00013
- 質問
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解決
「玉川子詩集」全2巻を所蔵している図書館を教えてください。玉川子がどういう人物かも知りたいのですが、どういった本を見たらよいでしょうか。
- 回答
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国立国会図書館総合目録の検索により、「玉川子詩集」は『四部叢刊初編 集部 43』(上海 商務印書館 1998)に集録されていることが確認できました。所蔵館は岡山県立総合文化センタ-で、請求記号は「082/シフ98/43 貸出可」となっています。
また、国立情報学研究所(旧学術情報センタ-)の目録所在情報によると、新潟大学が「図書ID:1960098685 請求記号:082 所在:人東洋(養中国語)、111318 貸出状況:研究室」で、上越教育大学が「図書ID:95107065 請求記号:082/Sh21/43 所在:開架」で所蔵しています。新潟大学は研究室での所蔵ですので、学外者の利用は困難と思われます。
盧仝(玉川子)については『漢詩の事典』(松浦友久編 大修館書店 1999 R921-Ma89)p120に中唐の詩人として紹介されて、特に茶の詩で有名であったことが書かれています。『茶道人物辞典』(原田伴彦編 柏書房 1981 R791-H32)p206には「日本では陸羽の茶経、盧同の茶歌といわれて並び称されてきた。」と記述されています。その他の茶道関係事典にも、簡単に記載されています。
当館では『玉川子詩集』そのものは所蔵しておりませんが、『古文真宝(前集) 下(新釈漢文大系 10)』(星川清孝著 明治書院 1967 082-Sh69-10)p544~549に、『玉川子詩集』巻二の「走筆謝孟諫議新茶」が「新茶」として掲載されており、詳細な解説もあります。p426~430には「有所思(思ふ所有(ところあ)り)」が収められていますが、こちらは茶をテ-マとした詩ではありません。『漢文叢書』の『古文真宝・楚辞』(塚本哲三編訳 有朋堂 1921 082-Ka48)p161~163では「茶歌」としてあります。『史料による茶の湯の歴史(上)』(熊倉功夫ほか著 主婦の友社 1994 791-Ku33-1)p41~46にも、「盧同の茶歌[古文真宝]」として詳しく紹介されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 玉川子詩集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵機関調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 県内図書館
- 登録番号
- 1000025714