レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/03/29
- 登録日時
- 2016/04/02 00:30
- 更新日時
- 2016/04/06 14:16
- 管理番号
- 6000026981
- 質問
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解決
えらぶゆりとテッポウユリが同じ種類なのか。
- 回答
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『九州地方 ポプラディア情報館』p.177に「沖永良部島でさかんな花の栽培」として「ゆり、フリージアなどの球根類の出荷量は全国第1位(2007)で、ゆりの代表的な産地は、沖永良部島です。奄美諸島や琉球諸島に自生するてっぽうゆりを品種改良したものが栽培され、えらぶゆりの名で知られています」とある。
『琉球弧・野山の花』(南方新社)p.39「テッポウユリ」に「沖永良部島で生産されているえらぶゆりは、本種を改良したものである」とある。
『琉球の植物』(講談社)p.336の備考に「沖永良部島では鱗茎を輸出するために大々的に栽培されている」とある。
『沖永良部島100の素顔』pp.32-33「花の島をささえたエラブユリ」に、「テッポウ百合をエラブユリ・エラブリリーとして国内外に広め、島を代表する花に育てた。」「エラブユリの原種である野生百合(野百合)も絶滅の危機にある。」「南西諸島はテッポウ百合の自生地として明治時代の貿易商社によって注目されてきた。南西諸島全域で自生している野百合の球根を掘り出して売ったのが、ユリ根輸出の始まりである」
pp.54-58「横浜港から西洋へ渡った沖永良部のユリ」に「沖永良部の鉄砲百合の球根(百合根)もまた、ここ横浜港から西洋に向けて渡っていったのである。」。pp.102‐103にも、沖永良部島では南西諸島以南に自生しているテッポウユリの球根を畑に植えて増殖して輸出しており、アメリカでは沖永良部島さんのテッポウユリを特に「エラブリリー」という商品名で売り出していたとの記載がある。
『ゆりを楽しむ』にも、沖永良部島でのテッポウユリの球根栽培についての記載あり。ただし「えらぶゆり」という言葉は出てこない。
- 回答プロセス
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書架にある植物図鑑で「テッポウユリ」「えらぶゆり」を見るがなし。
国立国会サーチで検索したが市内所蔵図書は出てこず。
九州地方の植物の本や九州地方の地理の本を確認する。
- 事前調査事項
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ネットの情報を見てこれを図書で確かめたいとのことだった。http://www.town.china.lg.jp/modules/nousei/index.php?content_id=69
- NDC
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- 日本 (291)
- 植物地理.植物誌 (472)
- 花卉園芸[草花] (627)
- 参考資料
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- 『都道府県別日本地理[6]』小松 陽介/監修(ポプラ社) (p.177)
- 『琉球弧・野山の花』片野田 逸朗/写真と文(南方新社) (p.38-39)
- 『琉球の植物』初島 住彦/著(講談社) (p.336)
- 『沖永良部島100の素顔』沖永良部島100の素顔編集委員会/編(東京農業大学出版会) (pp.32-33、pp.54-58、pp.102-103)
- 『ゆりを楽しむ』竹田 義/監修(栃の葉書房) (pp.14-15、pp.120-121)
- キーワード
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- 百合(ユリ)
- えらぶゆり(エラブユリ)
- テッポウユリ(テッポウユリ)
- 鉄砲百合(テッポウユリ)
- 沖永良部島(オキノエラブジマ)
- 球根(キュウコン)
- 栽培(サイバイ)
- 百合根(ユリネ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 庁内
- 登録番号
- 1000190656