レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/09/12
- 登録日時
- 2008/09/19 02:11
- 更新日時
- 2008/09/19 09:23
- 管理番号
- C2008F0739-1
- 質問
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解決
ロシアのナザロボ(NAZAROVO)市およびトムスク(TOMSK)市の人口、面積、主要産業について調査をお願いします。
- 回答
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ロシアのナザロボ(NAZAROVO)市およびトムスク(TOMSK)市に関する人口、面積、主要産業について回答します。(【】内は当館請求記号)
1.人口
ロシア連邦国家統計局のロシア人口センサス2002(ВСЕРОССИЙСКАЯ ПЕРЕПИСБ НАСЕЛЕНИЯ 2002 ГОДА)
(http://www.perepis2002.ru/index.html?id=87)の「1.4.Cities and towns with population of 50 thousand people and more」 に、ナザロボ(NAZAROVO)市の2002年の人口は56,539人、トムスク(TOMSK)市の2002年の人口は487,838人とあります。
なお、インターネットで検索したところ、「ロシア地理雑学・都市データサイト“ニジェガローツキー・ドヴォール”」(http://dvor.jp/index.htm)が見つかりました。この中の「連邦構成体別の地理概況と都市・地区人口データ-クラスノヤルスク地方」に、2007年1月1日推計人口が掲載されており、それによるとナザロボ(NAZAROVO)市の2007年の人口は53,884人、トムスク(TOMSK)市の2007年の人口は492,988人となっています。ロシア連邦国家統計局のホームページの他、以下の資料を確認しましたが、他に2007年の都市別人口の掲載されているものは見つかりませんでした。
①“Российский Статистический Ежегодник : Статистический Сборник 2007”(Государственный Комитет Российской Федерации по Статистике (Госкомстат России) 【Z61-F216】 科学技術・経済情報室開架資料)
pp.88-91に、9年分の連邦構成体(共和国、連邦管区、自治管区、地方、州)ごとの人口が掲載されていますが、都市別人口の掲載はありません。
②“Россия в Цифрах : краткий статистический сборник 2008”(Федеральная служба государственной статистики 【Z61-A149】 科学技術・経済情報室開架資料)
資料①のハンディ版です。やはり都市別人口の掲載はありません。
③“The territories of the Russian Federation 2008”(Europa Publications 【Z61-H685】 科学技術・経済情報室開架資料)
連邦構成体(共和国、連邦管区、自治管区、地方、州)ごとの概要、歴史、経済等を取りまとめた資料なのですが、都市別人口の掲載はありません。
④『ロシア 2007』(世界経済情報サービス 2007 (ARCレポート)【Z41-B130】 科学技術・経済情報室開架資料)
p.160に2005年1月の公式推計として、トムスク市の人口(487,000人)が記載されていますが、ナザロボ市については記載されていません。
⑤『ロシア地域要覧2006~2007』(ロシア東欧貿易会ロシア東欧経済研究所 2006 【DC494-H23】 科学技術・経済情報室開架資料)
トムスク市につきましては、p.154に48.9万人という記載があります。序文によると、統計データはすべてロシア連邦国家統計局の刊行物およびウェブサイトを情報源としており、2005年の数字はしばしば速報値であるという記述があります。従ってこの数値は2005年以前の数値だと思われます。ナザロボ市については掲載されていません。
2.面積
ロシア連邦国家統計局のホームページ(http://www.gks.ru/eng/)の他、①~⑤の資料も確認しましたが、都市別の面積については確認できませんでした。連邦構成体ごとの面積でしたら①、③、⑤の資料に確認できました。例えば⑤の資料のpp.182~183には「(第3表)面積と人口」という項目があり、それにはナザロボ市のあるクラスノヤルスク地方は233万9,700平方キロメートル、トムスク市のあるトムスク州は31万6,900平方キロメートルとあります。
3.主要産業
トムスク市につきましては、資料④のpp.154~155に、首都トムスクはシベリア最古の大学であるトムスク国立大学やトムスク工科大学を始めとする研究・教育機関が集中する学術研究都市であり、同時にソ連期は防衛産業・核技術研究の拠点の一つであったことから閉鎖都市であったこと、州当局は軍事都市からの脱却を目指し、知的インフラを生かした先端技術産業の育成に力を入れていること、2006年に技術導入経済特区が設立され、新素材、核技術、ナノテク、バイオなどの先端産業の振興を目指していることなどが記載されています。その他、トムスク市ではなく州についてではありますが、主要企業、主要品目の生産高なども記載されています。
また、以下の資料のp.120にトムスク州トムスク市における想定される事業分野として新素材、核技術、ナノテク、バイオである旨が記載されている他、pp.124~125にも、立地とアクセス、奨励事業分野、入居者(企業名)とその事業分野等が記載されています。
⑥『シベリア鉄道活性化に関わるロシア新規市場開拓調査』(ロシアNIS経済研究所 2008 【DK69-J2】)
ナザロボ市につきましては、以下の資料に掲載を確認できました。
⑦“География России:Энциклопедия”(Большая Российская Энциклопедия 1998 【GG11-A15】 人文総合情報室開架資料)
ロシアの地理学百科事典(ロシア語)です。若干古いですが、「ナザロボ」の項(“НАЗАРОВО” p.386)には、同市の地理的特徴や沿革に加えて、産業(農産加工、機械、金属・鉄筋、住宅・建材等)や農産物(小麦、ライ麦、とうもろこしなど)に関するごく簡潔な記述があります。なお、この資料には、同様に、「トムスク」の項(“ТОМСК” p.589)にも、当時の産業(機械、金属加工、化学、木材加工、建築材料等)や教育・文化施設等について記述されています。
また、既にご照会中のアジア経済研究所図書館の他に、国際ビジネスの専門図書館としてジェトロビジネスライブラリーがあります。ご参考までに同館HPのURLを下記にご紹介いたします。
・ジェトロビジネスライブラリー(http://www.jetro.go.jp/library/)
(インターネットの最終アクセス日:2008年9月10日)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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ナザロボ(NAZAROVO)市はシベリヤ鉄道クラスノヤルスク市の西に位置し、トムスク(TOMSK)市はシベリヤ鉄道ヴォシビルスク市の北上に位置する(『建築雑誌』2002.6のp.6より)。
- NDC
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- 人口.土地.資源 (334 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- ロシア
- 人口
- 地誌
- 行政区画
- 経済
- 照会先
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- アジア経済研究所図書館に照会中。
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 専門図書館
- 登録番号
- 1000047449