レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/08/01
- 登録日時
- 2014/10/03 00:30
- 更新日時
- 2014/10/03 00:30
- 管理番号
- 滋2014-0038
- 質問
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解決
明治時代以前の土地売買の際に沽券(こけん)というものが使われたそうだが、その概要を知りたい。
- 回答
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『日本史用語大辞典 用語編』によりますと、「估券とも書き、売券(ばいけん)・沽却状(こきゃくじょう)・去状(さりじょう)ともいう。「沽」は売る意で、土地・家屋・諸職などの売却証文をさす。律令時代、国・郡司や京職の証判(公験)を必要としたが、平安中期以降は売主が買主に直接出す私券(私的な証文)にかわり、当事者間で交されることが多くなった。江戸時代では町・村役人および五人組の加判を加えて買主に交付し、買主はその旨を届け出て土地台帳の名義を書替えた。明治六(一八七三)年の地租改正後廃止。」とあります。『古文書用語辞典』では、「土地・家屋などの売却証文。町・村役人および五人組の加判して買主に交付し、買主はそれを届け出て土地台帳の名義を変更した。」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 8版)
- 参考資料
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- 1 日本史用語大辞典 用語編 日本史用語大辞典編集委員会∥編集 柏書房 1978年 R-2100-ニ p.274
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2 古文書用語辞典 佐藤孝之∥編 天野清文∥編 新人物往来社 2012.2 R-2100-サ p.292 -
3 日本史用語大事典 武光誠∥[ほか]編集 新人物往来社 1995年 R-2100-タ p.444 -
4 岩波日本史辞典 石上英一∥[ほか]編 永原慶二∥監修 岩波書店 1999年 R-2100-イ p.721-722 -
5 日本国語大辞典 第5巻(けんえ-さこい) 日本国語大辞典第二版編集委員会∥編 小学館国語辞典編集部∥編 小学館 2001年 R-8131-5 p.636
- キーワード
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- 沽券
- 估券
- 売券
- 沽却状
- 去状
- 売却証文
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000160522