レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年12月15日
- 登録日時
- 2009/12/15 18:55
- 更新日時
- 2010/01/13 12:09
- 管理番号
- 福井県図-20091215
- 質問
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解決
1.『幼学綱要』を何冊お持ちでしょうか
2.『幼学綱要』のタイトル、著者・編者等、出版社、発行年
3.各『幼学綱要』の詳細(例えば、徳目の数、例話の内容とその数、挿図の内容とその数)
4.貴県内の図書館における1~3について
- 回答
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1.3冊所蔵。ただし当館では、教科書として使用されていたものは所蔵していません。
2.『幼学綱要』のタイトル、著者、出版社、出版年
(ア)『幼学綱要』宮内省蔵版 岩波書店、1938.9 発行(1940.11 第3刷)岩波文庫 1753-1755
(イ)『教育の体系』日本近代思想大系6 山住正己/校注 1990.1 岩波書店
p162-p.203に、巻三の途中までが掲載されている。
(ウ)『日本教科書大系』近代編 第二巻修身(二)1962.3 講談社 p.127-p.163に、巻之一と、巻之二が掲載されている。
3.(ア)の『幼学綱要』について。
・徳目の数=20。挿図の数=62。それぞれの内容については、一般的に流通した本ですので、お近くの図書館でご確認いただければと思います。
(イ)(ウ)は、抜粋された巻のみを収載している資料ですので、回答を割愛します。
4.県内の所蔵状況について。福井県内図書館横断検索
http://www.library.pref.fukui.jp/cgi-bin/ilisod/odplus.sh で検索した結果によりますと、
・越前市中央図書館
幼学綱要読本 照井/猪一郎∥著 成美会 1931.1
・越前市今立図書館
幼学綱要鈔 日本青年訓 松田 金重 ∥謹編 日本青年教育会 1942
幼学綱要讀本 皇訓成美會編纂部 1933
・福井大学総合図書館
幼學綱要讀本 皇訓成美會編纂部著 皇訓成美會 1931.1
以上3館で所蔵しています。内容につきましては、ご所属の大学図書館やお近くの公共図書館で同じものを所蔵している場合は、そちらをご利用ください。
当館所蔵資料は、所属の大学図書館やお近くの図書館に取り寄せてご覧いただくことができます。まずは大学図書館でご相談ください。また、当館以外の福井県内各図書館で所蔵しているものにつきましても、大学図書館で相談の上、ご利用いただくようお願いいたします。
- 回答プロセス
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1.郷土資料担当あてにメールで質問が来たので、布川正沖・正輔文庫などの貴重資料の中にあるのかと考え、貴重図書から検索するがヒットしない。当館の貴重資料について http://www.library.pref.fukui.jp/books/kityou.html
2.自館蔵書検索から、「幼学綱要」を検索→2件ヒット。回答2.の(ア)(イ)の資料。
3.(イ)の資料から、『幼学綱要』が修身教科書であることがわかったため、「日本教科書大系」の修身の巻を見る→(ウ)を発見。
4.福井県内図書館総合目録で、「幼学綱要」「幼學綱要」を検索。越前市中央図書館、今立図書館、福井大学総合図書館の所蔵がヒットした。
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育課程.学習指導.教科別教育 (375 8版)
- 参考資料
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- 福井県立図書館蔵書検索 http://www.library.pref.fukui.jp/cgi-bin/Sopcsmin.sh
- 福井県内図書館総合目録(横断検索) http://www.library.pref.fukui.jp/cgi-bin/ilisod/odplus.sh
- キーワード
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- 幼学綱要
- 修身教科書
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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『幼学綱要』は、全7巻の修身教科書。一般の教科書と異なり、明治15年12月2日、天皇が地方長官を通じて下付した。全巻で二十の徳目をあげ、それぞれの章の冒頭にその徳目の趣旨を要約して掲げ、ついで「論語」をはじめ四書五経など中国の古典から、その徳目にふさわしい章句をあげ、その後に、日本と中国の古典・故事から具体例をあげるという方式をとっている。(『教育の体系』日本近代思想大系6 山住正己/校注 1990.1 岩波書店p.162から抜粋)
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000060828