レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年01月13日
- 登録日時
- 2015/02/20 15:03
- 更新日時
- 2015/02/20 15:03
- 管理番号
- 相-140018
- 質問
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解決
中国に、自分の名前に使われている文字が皇帝の名前に使われている文字と同じ場合に、その字を避けて、違う漢字をに変える「敬避(けいひ)」という習慣がある。これについて詳しく書いてある資料はないか。
- 回答
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お尋ねの習慣は「避諱(ひき)」と呼ばれることが多いようです。
『中国歴史文化事典』孟慶遠ほか編 新潮社 1998 p876
『中国文化史大事典』尾崎雄二郎ほか編 大修館書店 2013 p1036
『漢字百科大事典』佐藤喜代治ほか編 明治書院 1996 p24
には「避諱」の項目があります。
『東洋歴史大辭典 1』平凡社 1937 「イミナ(諱)」の項に記載があります(p126-127)
「支那歴代避諱通考」中村久四郎著(「史學雑誌」12巻5、6、7号)にも説明があります。
- 回答プロセス
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①「敬避」で国語辞典、百科事典、歴史関係の事典をひいたが、記載なし。
②「国立国会図書館 リサーチ・ナビ」を「敬避」で検索した。ヒットした中の『支那語叢談』が国会図書館デジタルコレクションで見ることができたので目次で確認したところ、107コマ目に「敬避文字」についての記載があった。また、『支那の国民性』の23~25コマ目に「敬避文字」についての記載があった。
③『東洋歴史大辭典 1』<220.3/22/1 常置>(10457737)p126-127に「イミナ 諱」の項にこの礼制についての記載があり、参考文献がいくつかあがっていた。
④上記②掲載の参考文献のうち、「支那歴代避諱通考」中村久四郎著(「史學雑誌」12巻5、6、7号<Z205/1/12>)に詳しい説明があった。
⑤検索語を「避諱(ひき)」に変更して検索したところ、『中国歴史文化事典』<222/208 常置>(21021035)p876に「避諱」、『中国文化史大事典』<222/262 常置>(22673156)p1036に「避諱」の項目があった。
⑥『漢字百科大事典』<811.2/106 常置>(20822375)p24に「避諱」の項目があり、避諱についての説明と避諱に関する文献の集大成である『史諱挙例(しききょれい)』(全8巻)という資料があることが記載されていた。『史諱挙例』は、当館では所蔵していないが、国立国会図書館や大学図書館が所蔵している。
- 事前調査事項
- NDC
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- 中国 (222 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 名前
- 諱
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000168074