レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年11月22日
- 登録日時
- 2012/12/01 16:34
- 更新日時
- 2017/11/05 16:47
- 管理番号
- いわき総合-一般69
- 質問
-
解決
中国の縁起の良い数字について調べているのですが、どのような本を探せばよいですか?
- 回答
-
当館所蔵の次の3点の資料を紹介した。
① 『地球の暮らし方 6北京・上海 ダイヤモンド社 2005』 p165の本文わきのコラムに「中国人の好きな数字」あり。
8 発/ファー(発財で財を成すの意味)と発音が似ている。誰からも好まれる」
6 六六順(順調、物事がうまく運ぶ)の語句より。
9 久/ジウ(息の長いの意味)の発音と同じ。今の地位を保ち続けたい高級幹部などに好まれる。
② 『中国の吉祥文化と道教 奈良行博∥著 明石書店 2011』 p81~84に「吉祥数」の項目があり、詳細な説明あり。
一 太初、太一、統一、唯一、同一などのイメージ、反対に孤独、無縁、無援
を表し不吉にもなる
二 物事の表裏・両極を表しバランスが良い「対」の印象
三 世界を構成する天地水あるいは天地人などの基本数。
四 四季(春夏秋冬)、四方(東西南北)など、時間や空間のすべてを言い表し
た数字。中国でも「四」と「死」はほぼ同音になるが、あまり気にしてい
ないようです。
五 万物を構成する五つの元素である五行(木火土金水)。
六 易の陰爻の象徴数。
七 死期を決めるとされる北斗七星、七曜(輝く七つのもの=日月木火土金水)、七竅(顔についている器官の穴の数)、七七日=四十九日目もしくわその期
間。
八 八方(四方をさらに細かく分けた方位)、八卦。あとは①の説明と同じ。
九 陽爻の象徴で最高に貴い数。九重天は天の階層をいい、九天は宮廷、宮城
のたとえにもなって、王宮のなかはすべてが九で揃うようにしてあります。
十 最初の満数で、百、千、萬と同じく多数と円満を表すことになっています。
十二 一年に月の満ち欠けがほぼ12回あることから、一年の象徴と考え、また十二支のイメージもあります。
③ 『中国人とのおつきあいHANDBOOK イカロス出版 2005』 p125~128に「縁起のいい数字、悪い数字」の項目あり。
6 「隆」と発音が似ていることから、縁起のいい数字とされている。また俸給を意味する「禄」と同じ音でお金に直結するイメージから、「流」や「溜」
と同じ発音で、物事がスムーズに進むというイメージなので、縁起がいいという説もある。
7 始まる、立ち上がるという意味の「起」と同じ音を持つことから、縁起のいい数字とされている。
8 発音が「発」の音に近いことから「発財」すなわちお金もうけにつながる数字。また商売が盛んになる「発達」にもつながる縁起のいい数字。
9 「9」は永久に続くという意味の「久」に通じることから縁起のいい数とされている。
- 回答プロセス
-
1. 自館OPACにて、書名=中国 書名=数字 をAND検索したがヒットなし。検索語を 書名=中国 書名=生活 に変更し再度検索。
検索結果の一覧から、書名が質問内容にふさわしいと思われる資料①をピックアップ。
2.質問者からもう少し詳しい資料との要望があったため、検索語を 書名=中国 書名=吉祥 に変更し検索。検索結果より資料②を得る。
3.1の検索結果より資料③をピックアップ。
- 事前調査事項
-
なし
- NDC
-
- 世界史.文化史 (209 9版)
- 民間信仰.迷信[俗信] (387 9版)
- 政治.経済.社会.文化事情 (302 9版)
- 参考資料
-
- 地球の暮らし方6北京・上海 ダイヤモンド社 2005 290.9/チ-6
- 中国の吉祥文化と道教 奈良行博∥著 明石書店 2011 387/ナ
- 中国人とのおつきあいHANDBOOKイカロス出版 2005 302.2/チ
- キーワード
-
- 中国
- 吉祥数
- 縁起の良い数字
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000115211