レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/01/15
- 登録日時
- 2007/03/17 02:10
- 更新日時
- 2007/03/19 10:48
- 管理番号
- C2007F0009
- 質問
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解決
パラヒドロキシ安息香酸エステルの国内年間消費量を調べたい。
- 回答
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ご照会の事項について以下のとおり回答します。(【】内は当館請求記号)
ご照会のパラヒドロキシ安息香酸エステルの年間消費量について調査したところ、次の資料に関連する記述がありましたのでご紹介します。なお、この物質名は、ご紹介する資料の中で「p-オキシ安息香酸エステル」、「p-ヒドロキシ安息香酸エステル」など異なった呼称になっていますが、全てご照会の「パラヒドロキシ安息香酸エステル」と同一の物質です(『新化学インデックス』(化学工業日報社 年刊 【Z43-1193】)の2007年版などの資料で確認)。
・『ファインケミカル年鑑』 シーエムシー出版 年刊 【Z43-556】
2007年版のpp.323-324にp-オキシ安息香酸エステルについての記述があります。そのうち、p.324中の「生産」の項に「最近の生産量はエステル類全体で年間1,000トン強程度で(シーエムシー出版推定)、特に化粧品,医薬品用などが増加している」と書かれています。また、同ページ「需要」の項には「需要は2005年で1,000トン強で(シーエムシー出版推定)、水に難溶性であるため品種によってはアルコール,酢酸または水酸化ナトリウム溶液などに溶かして用いられる」と書かれています。その他、用途別では化粧品用のウェイトが高いことや、最近の天然添加物志向もあってやや需要が低迷しているといった記述があります。
・『ファインケミカル』 シーエムシー出版 月刊 【Z14-1260】
様々な化学物質について紹介した「ケミカルプロフィル」を毎号掲載しており、2006年4月号のpp.59-60にp-オキシ安息香酸エステルが紹介されています。記述内容は上記の『ファインケミカル年鑑』でご紹介したものと全く同内容となっています。
・『食品添加物総覧.2004年版』 食品化学新聞社 2004 【SC186-H39】
p.22にパラオキシ安息香酸エステル類に関する記述があります。食品向けに限定した数値ですが、「パラオキシ安息香酸エステル類(パラベン)の食品向け市場は17~18tで縮小傾向にある」と書かれています。
・『ファインケミカルマーケットデータ.1999 第2巻』 シーエムシー 1999 【PA31-G1】
やや古い資料ですが、物質ごとの市場動向が詳細に記載されています。p.940にp-ヒドロキシ安息香酸エステルが取り上げられており、生産量(1998年)は約1, 200トンで、消費量(1998年)が約1,200トンとの記述があります。
以上のほか、当館で契約している新聞記事検索データベースの「日経テレコン21」でパラヒドロキシ安息香酸エステルに関する記事を検索したところ、消費量について言及している新聞記事がありましたのでご紹介します。
・『化学工業日報』(化学工業日報社 日刊 【Z87-12】)
2005年8月16日付のp.6に掲載された「食品添加物 日持ち向上剤など需要の伸び鈍化も・保存料」というタイトルの企画記事の中でこの物質の需要についての記述があります。食品添加物の用途に限定した数値ですが、「パラオキシン安息香酸エステル類が十トン程度の需要がある」との記述があります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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経済産業省『化学工業統計』:なし
- NDC
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- 化学薬品 (574 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 化学物質
- 化学工業
- パラヒドロキシ安息香酸エステル
- p-オキシ安息香酸エステル
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 大学図書館
- 登録番号
- 1000034007