レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/01/26
- 登録日時
- 2006/03/29 02:11
- 更新日時
- 2012/04/03 17:17
- 管理番号
- A2006F0038
- 質問
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解決
鳥居龍蔵著 『満蒙旅行談』の所蔵の有無。
- 回答
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『満蒙旅行談』鳥居龍蔵著 について、NDL-OPAC(http://opac.ndl.go.jp/index.html)にて当館の所蔵を確認しましたが、そのタイトルでは見あたりませんでした。
(【 】は当館請求記号)
Googleのフレーズ検索で「満蒙旅行談」と入力したところ、「モンゴル仏教関関係文献目録」というページ(http://www2.osk.3web.ne.jp/~sinpukuj/mokrok.html)に、「鳥居龍蔵『満蒙旅行談』東方学報東京1 昭和6年」との情報がありました。『東方学報』(東京 : 東方文化学院 【YA-193】)の第1冊(昭和6.3)を確認したところ、以下の文献が掲載されていました。
仁井田 「鳥居研究員満蒙旅行談」
『東方学報』 第1冊 (昭和6.3) pp.234~237 【YA-193】
※発行は4月の日付になっています。
文頭によると、この文章は、1月17日に学士会館で行われた鳥居龍蔵による講演「満蒙旅行談」(前年8~12月までの調査旅行について)の概略とのことで、仁井田(直前に掲載の「東方文化学院東京研究所現況」に助手として名前があるところから、仁井田陞と思われます)と署名がありました
「満蒙」をタイトルに含む鳥居龍蔵著の当館所蔵資料に、『現代の冒険. 第8』(文芸春秋 1970 【GA92-17】)があり、「満蒙を探る(pp.447~510)」という文章が収録されています。この「作品解説(pp.518~520)」に
“本編は『満蒙を再び探る』(六文館 1932)の「満蒙探査旅誌」から抜粋したもので、「満蒙探査旅誌」は1930年度の調査紀行・成果などをまとめたもの”との旨が記載されていました。
1930年度の調査紀行とは、「満蒙旅行談」で触れられた調査と同じものと思われます。『満蒙を再び探る』の「満蒙探査旅誌」を確認したところ、調査は8月から12月にわたって行われていました(大連に到着した日が「旅行談」と2日ほどずれてはいます)。『満蒙を再び探る』には、1930年の満蒙探査についての調査日誌「満蒙探査旅誌」を中心に、探査に関連する文章を他にも数編収めてあります。
当館所蔵の『満蒙を再び探る』は以下のとおりです。お探しの文献そのものではありませんが、ご参考までにお知らせいたします。
『満蒙を再び探る』鳥居竜蔵,鳥居きみ子著 六文館 1932 【292.26-To554m2】
『鳥居竜蔵全集. 第9巻』(満蒙を再び探る他) 朝日新聞社 1975 【G121-58】
※冒頭に「自序以外の序文ときみ子夫人の文章は省略」、とあり、解説に“夫人による「満蒙の風俗と
生活」は省略した”旨記述がありますが、「満蒙の風俗と生活」は収録されており、単行本収録のものとページ数の概数を比較する限り、特に一部のみ抜粋というわけでもないようですが詳細は不明です。
なお、『鳥居竜蔵全集』(全12巻)(朝日新聞社 1975 【G121-58】)に収録されている内容のう、NDL-OPACの「内容細目」では「他」と省略されているタイトルについて現物を確認いたしましたが、「満蒙旅行談」というタイトルは見あたりませんでした。
CiNii(NII論文情報ナビゲータ http://ci.nii.ac.jp/cinii/servlet/CiNiiTop# )やNDL-OPAC雑誌記事索引検索(http://opac.ndl.go.jp/Process )でも検索いたしましたが、こちらでも見あたりませんでした。
『鳥居竜蔵伝 : アジアを走破した人類学者』(中薗英助著 岩波書店 1995 【GK139-E59】)収録の参照・参考文献、年譜にも特に情報はありませんでした。
(インターネットへの最終アクセス 2006.1.25)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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NACSIS Webcatを検索し、下記資料の所蔵館に問い合わせ済。貸借不可とのこと。
滿蒙旅行談 鳥居龍蔵<マンモウ リョコウダン>[手稿] (BA36163601)
[出版地不明] [出版者不明] [19--]
注記:原稿用紙;1月17日(於學士會館)
- NDC
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- アジア (292 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 満州-紀行
- 蒙古-紀行
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 大学図書館
- 登録番号
- 1000027996