レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/08/19
- 登録日時
- 2009/10/20 02:10
- 更新日時
- 2009/11/01 15:48
- 管理番号
- 10-0A-200909-01
- 質問
-
解決
「推敲(すいこう)」という言葉のもとになった漢文の白文、書き下し、現代語訳が載っている図書が見たい。
- 回答
-
下記のの当館資料を紹介。
1.書き下し文
「故事成語ことわざ辞典」(雄山閣 1983)
「成語林 故事ことわざ慣用句」(旺文社 1992.9)
「廣漢和辞典 中巻」(大修館書店1982.2)
2.現代語訳
「故事名言・由来・ことわざ総解説 改訂新版」(自由国民社,1992.10)
「中国の故事と名言五〇〇選 上巻あーそ」(平凡社 1975)
「成語林 故事ことわざ慣用句」(旺文社 1992.9)
「廣漢和辞典 中巻」(大修館書店1982.2)
3.原文(返り点つきで白文そのものは見つからず)
教科書「高等学校 標準古典講読 物語選」 (第一学習社 2006)
「成語林 故事ことわざ慣用句」(旺文社 1992.9)
「日本国語大辞典第7巻」(小学館)
4.白文
「故事成語でみる中国史」(個人メルマガサイト)白文・書き下し・現代語訳あり
※質問者に聞いてみたところ、原文でよいとのことなので、提供せず。
- 回答プロセス
-
1.故事成語の図書にのっているのではと故事成語の図書にあたってみる。
「故事成語ことわざ辞典」、「故事名言・由来・ことわざ総解説」、「中国の故事と名言500選あ-そ」、「成語林」
を確認するも、現代語訳、書き下し文は記載されているが、白文がみあたらない。
2.「中国学芸大辞典 改訂版」で調査
「唐詩紀事」は、「四部叢刊」にも、収められているようだが、当館には所蔵なし。
3.高等学校の教科書に載っている可能性もあるので、あたってみる。
教科書「高等学校標準古典購読 物語選」に、返り点のついた原文はあったが、白文は確認できず。
参考までに、推にするか、敲にするかで、迷ったとされる賈島の詩は、「唐詩選三体詩総合索引」に「題李疑幽居」であり。
- 事前調査事項
-
1.収録されている下記資料は大阪市立図書館所蔵なし。
「唐詩記事」
「しょう[糸+相]素雑記」
「新唐書・巻167韓愈伝」附「賈島伝」(大阪市立図書館所蔵なし)にも所収か?
2.辞典を調査
「日本国語大辞典 第7巻」(小学館) 原文のみあり。
「廣漢和辞典 中巻」(大修館書店 1982.2) 書き下し文・訳あり。
3.関連書を調査
「新釈漢文大系19 唐詩選」(明治書院 1964)
P648に賈島の解説のなかで、推敲のエピソードのみ紹介。
4.googleで検索。
メルマガ「故事成語でみる中国史」に白文・書き下し・現代語訳あり。
- NDC
-
- 中国語 (820 9版)
- 参考資料
-
-
「日本国語大辞典 第7巻」小学館 ISBN 4-09-521007-9(当館書誌ID:0010100846)
「廣漢和辞典 中巻」大修館書店1982.2(当館書誌ID:0000163525)
メルマガ「故事成語でみる中国史」推敲http://www23.tok2.com/home/rainy/seigo-suiko.htm(2009.10.18確認)
「中国の故事と名言五〇〇選 上巻あーそ」平凡社 1975(当館書誌ID 0080111817)
「故事成語ことわざ事典 」雄山閣 1983 ISBN 4-639-00238-6(当館書誌ID 0000156500)
「故事名言・由来・ことわざ総解説 改訂新版」自由国民社,1992.10 ISBN 4-426-15106-6(当館書誌ID 0000284268)
「高等学校 標準古典講読 物語選」 第一学習社 2006(当館書誌ID 0011217799)
「成語林 故事ことわざ慣用句」 旺文社 1992.9 ISBN 4-01-077830-X(当館書誌ID 0000278494)
http://www23.tok2.com/home/rainy/seigo-suiko.htm「故事成語でみる中国史」
-
「日本国語大辞典 第7巻」小学館 ISBN 4-09-521007-9(当館書誌ID:0010100846)
- キーワード
-
- 唐詩
- 故事成語
- 中国
- 推敲
- 唐詩紀事
- 賈島
- 照会先
- 寄与者
- 備考
-
【推敲】 (すいこう)
《唐の詩人賈島(かとう)が、「僧は推す月下の門」という自作の詩句について、「推す」を「敲(たた)く」とすべきかどうか思い迷ったすえ、韓愈(かんゆ)に問うて、「敲」の字に改めたという故事から》詩文の字句や文章を十分に吟味して練りなおすこと。
【賈島】(かとう)[779~843]
中国、唐の詩人。范陽(河北省)の人。出家したが、韓愈(かんゆ)に詩才を認められて還俗(げんぞく)。
賈島に関する故事に由来するものとして、下記の言葉もあり。
【詩(し)を祭る】
《唐の詩人賈島(かとう)が大みそかに、酒肴(しゅこう)を供えてその年に作った詩を祭ったという「唐書」賈島伝の故事から》詩人が日ごろの詩作の苦心をかえりみてみずから慰める。
(各項目は「大辞泉」より抜粋)
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000058821