レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/11/03
- 登録日時
- 2015/03/15 00:30
- 更新日時
- 2015/03/17 09:05
- 管理番号
- 千県東-2014-0024
- 質問
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解決
藪崎芳次郎が書いた石版画「東都名勝図絵」は、全部で何枚あるかを知りたい。
- 回答
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次の資料には、48点とあった。
『日本の石版画』(小野忠重著 美術出版社 1976)【資料1】p134 註14
「築地臺台紙分社藪崎芳次郎判「東京名勝図絵」となると、四十八点におよび多量となり・・・」
(※他のページでは「東都名勝図絵」と記載されている。)巻末索引には、藪崎芳次郎について簡単に記されているほか、明治の石版や額絵についても詳しく書かれている。
なお、藪崎芳次郎の印刷所「臺紙開舎」は京橋区築地2-5(現在の中央区)にある。
『明治大正昭和東京人名録 上巻』(日本図書センター 1989)によると、電話番号は、「新707」、営業税の納入額は「184」となっている。この地域の石版印刷所などについては、『印刷都市東京と近代日本』(川井昌太郎編 印刷博物館 2012)にも記載がある。
- 回答プロセス
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1 インターネットで検索。
Googleで検索したところ、以下のサイトに概略が載っていた。ヒット数が非常に少ないことから知名度の低い作家であることが予想できる。また、明治に東京築地にいた人であることも分かった。これらのキーワードに関する資料を、千葉県立図書館OPACや千葉県内公共図書館横断検索に加え、NDLサーチ、都立図書館及び中央区立図書館のホームページも検索する。
[月刊「黒船館」2009年5月号<黒船館<柏崎コレクションビレッジ](http://www.colle-vill.com/kurofune/monthly/k_mon_200905.html)
2 美術や人名の索引を検索する。
日外アソシエーツの『人物レファレンス事典』「明治・大正・昭和<戦前>編」「郷土人物編」など、人名事典の索引及び未収録の人名事典を引く。
人名事典には、他にも『明治人名辞典』など時代別のもの、『明治大正昭和東京人名録』のように地域別のもの、『美術家人名事典』のように分野別のものがある。併せて、『日本美術作品レファレンス事典』『美学・美術史研究文献要覧』など美術系の事典や文献索引を調べる。
3 該当テーマを含む資料に直接あたる。
土地に関する本(「築地」「京橋区」「中央区」「東京都」など)、時代に関する本(「明治」)、主題に関する本(「石版画」「版画」「名所図」)に絞って確認する。『水辺のモダン』『明治瓦斯燈錦絵づくし』『印刷都市東京と近代日本』藪崎芳次郎の「東都名勝図絵」の写真が掲載されている。また県立中央図書館で郷土資料として扱われている『日本の石版画』【資料1】p134に該当の記載あり。
(インターネット最終アクセス:2015年1月20日)
- 事前調査事項
- NDC
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- 石版画[リトグラフ] (734 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『日本の石版画』(小野忠重著 美術出版社 1976)(9102766241)
- キーワード
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- 藪崎 芳次郎(ヤブザキ ヨシジロウ)
- 東都名勝図絵(トウトメイショウズエ)
- 石版画(セキバンガ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000169016