レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年06月18日
- 登録日時
- 2020/06/24 16:30
- 更新日時
- 2020/08/29 09:39
- 管理番号
- 2020-16
- 質問
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未解決
丹下郁太郎(今治出身)関連資料、特に戦後の資料はあるか。
- 回答
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父の名前から丹下健三の兄(異母)であることは確認できたが、戦後の資料は、ほとんど見つからなかった。
- 回答プロセス
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1 【資料1】については、当館では、2版(1937)、11版(1956)、12版(1959)、22版(1970)を所蔵しているが、活躍時期に該当しないためか、いずれの版にも丹下郁太郎の掲載はなかった。
2 【資料2】は、当館に1940年発行の13版の所蔵があり、朝鮮p40に丹下郁太郎の記述が12行ある。内容は、ウィキペディアに引用されているとおりの経歴と家族で、「陸主計少尉 総督府事務官 企画部第一課長兼官房会計課長」として出ている。
3 当館の蔵書検索、県生涯学習センター「えひめの記憶」データベース、愛媛新聞データベースを確認したが、掲載はなかった。
4 日経テレコンにより、データベース収録の新聞記事検索をしたところ、1988/02/15 日本経済新聞 朝刊32ページ
「友を助けた人々‐大阪ガス副社長領木新一郎氏(交遊抄)」という記事中の、
「筒井一郎君は、(略)、上司の丹下郁太郎氏からの学資援助に頼ったが、」というところのみ、ヒットした。
5 【資料3】年鑑を、当館で昭和10年から昭和19年まで所蔵しているが、氏名、名簿の類が全く記載されていない資料で、参考情報がなかった。
6 【資料4】各版にわたり当館で所蔵しており、11版(1937.3)から14版(1943.10)までは、丹下郁太郎、父の丹下辰世(今治商業銀行常務・丹下健三の父)が共に掲載されていたが、10版(1934.10)以前、15版(1948)以降には、掲載がなかった。
7 国立国会図書館のデジタル化資料を確認したところ、朝鮮総督府発行の雑誌「朝鮮」281号(1938.10)の著作と293号(1939.10)の座談会記事、また、『朝鮮近代史料研究集成 第1号』の中の「第32回研究集会・昭和33年度納会講演(12月17日日本クラブにて)日本統治下に於ける民族運動とその対策」の講師(3人中の1人)としての記事があった。
8 以下の資料も調査したが、参考情報を見つけられなかった。
【資料5】~【資料9】
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 【資料1】『日本官界名鑑』(日本官界情報社)<当館請求記号:317.3-42>
- 【資料2】『大衆人事録 外地満・支海外篇』(帝国秘密探偵社)<当館請求記号:281.03-24-13-4>
- 【資料3】『朝鮮事情』(朝鮮総督府)<当館請求記号:059.2-11>
- 【資料4】『人事興信録』(人事興信所)<当館請求記号:R281.03-25>
- 資料5】『朝鮮総督府官吏最後の証言』([西川 清/述],桜の花出版編集部/編桜の花出版,星雲社(発売) 2014.8)<当館請求記号:317.81-ニキ-2014>
- 【資料6】『日本の朝鮮・台湾支配と植民地官僚』(松田 利彦/編 人間文化研究機構国際日本文化研究センター 2008.1)<当館請求記号:317.8-ニホ-2008>
- 【資料7】『朝鮮総督府の歴史』(藪 景三/著 明石書店 1994.10)<当館請求記号:317.8-3>
- 【資料8】『施政三十年史』(朝鮮総督府 1940)<当館請求記号:319-70>
- 【資料9】『愛媛県人物名鑑 第4輯第5輯』(海南新聞社 1924)<当館請求記号:K280-26-4>
- キーワード
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- 丹下郁太郎
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000283483