レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年09月14日
- 登録日時
- 2012/10/25 18:03
- 更新日時
- 2013/01/22 11:01
- 管理番号
- 埼久-2012-077
- 質問
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解決
『渡辺一夫著作集』のうち、いずれかの資料に「三つの道」が収録されているか確認してほしい。
「ルネサンス雑考」の中に「三つの道」が収録されているのではないか。
- 回答
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単行本は国会図書館等で所蔵しているが『渡辺一夫著作集』1970年版、増補版それぞれを確認したが、「三つの道」は収録されていなかった。
ただし内容が同一かどうかは確認できなかったが「三つの道」(渡辺一夫 朝日新聞社 1957)に収録されている3人の人物については「フランス・ルネサンスの人々」(『渡辺一夫著作集 4』中の「ルネサンス雑考 中巻」に所収)にも収録がある。
- 回答プロセス
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『個人著作集内容総覧5 科学・芸術・文学』(日外アソシエーツ 1998) 掲載なし。
『渡辺一夫著作集14 増補版』 (筑摩書房 1982)全巻内容一覧に収録なし。各論考の執筆年は記載されているが初出の記載はなし。「ルネサンス雑考」を確認したが、「三つの道」では収録なし。
《Google》を〈渡辺一夫著作集 未収録〉で検索したところ、神奈川県立図書館の作成の電子資料「Great Works 38 渡辺一夫著作集」があり、その解題に著作集には未収録資料があることが記載されていた。
『日本現代のユマニスト渡辺一夫を読む』(大江健三郎著 岩波書店 1984)
p87-88に次の内容が記載されている。(要約)
「フランス・ルネサンスの人々」におさめられた各篇は「ルネサンスの面影」(民友社)としてまとめられたが、著作集ではこの版のことにふれていない。「フランス・ルネサンス断章」(岩波新書)としてまとめられ、さらに朝日新聞社から「第三の道」という本として出たあと、決定版として「フランス・ルネサンスの人々」という版が白水社から出た、とあり。(ただし「第三の道」は「三つの道」の間違いか)
「フランス・ルネサンスの人々」は「ルネサンス雑考」の中巻に収載あり。(『渡辺一夫著作集4 増補版』)
《NDL-OPAC》の書誌「三つの道」(朝日新聞社 1957)の個人件名にChâteillen, Sébastien:Calvin, Jean:Loyola, Ignacio de, Saintの3名の記載あり。
『渡辺一夫著作集 4』所収の「フランス・ルネサンスの人々」の内容は以下のとおり。
10話「ある教祖の話(a)-ジャン・ガルヴァンの場合」
11話「ある教祖の話(b)-イグナチウス・デ・ロヨラの場合」
12話「ある神学者の話(b)-セバスチャン・カステリヨンの場合」
- 事前調査事項
- NDC
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- フランス文学 (950 9版)
- キリスト教 (190 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 渡辺 一夫(ワタナベ カズオ)
- フランス文学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000112985