レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年04月00日
- 登録日時
- 2016/12/18 16:44
- 更新日時
- 2016/12/20 18:06
- 管理番号
- r175
- 質問
-
解決
短冊に書かれた和歌の作者を知りたい。
「みのうきを思うはやまにいりしより なみだをえこそせきもとどめね」と書かれているようである。
- 回答
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調査の結果は次のとおりです。
1「和歌データベース」(国際日本文化研究センター)による調査
(http://db.nichibun.ac.jp/ja/category/waka.html)(最終アクセス日:平成28年12月20日)
勅撰集、私撰集、主要な和歌集の全文検索できるデータベースです。
語句検索で、検索語「みのうきを」で探したところ、『相模集』に近い歌があることを確認しました。(2件)
①みのうきを-おもはぬやまに-ゆきしより-なみたをさこそ-ととめさりけれ
②みのうきを-おもはぬやまに-ゆきしより-なみたをえこそ-ととめさりけれ
2『相模集』について
次の資料で、上記の歌を確認できました。①②は異同歌とのことです。
・『相模集全釈』(風間書房 1991)
各歌に通釈、語釈、参考情報が付されており、参考情報の項で、他の伝本『針切相模集』で詠まれている異同歌として、今回お探しの歌である「みのうきを思うは山にいりしよりなみだをえこそせきもとどめね」が掲載されていました。(p.544-545)
当該資料には、作者「相模」に関する解説も収録されています。(「相模について」p.47-64)
3『針切相模集』について
次の資料で、詳細を確認することができました。
・『うたと文献学』(久保木哲夫/著 笠間書院 2013)
(「針切『相模集』といわゆる「初時歌群」について」p.263-278)
『相模集』の伝本の系統や、流布本と針切相模集の関係性等について記されています。
- 回答プロセス
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今回は、収録された歌集や作者に関する情報がなかったため、『新編国歌大観』の索引を使用せずに、「和歌データベース」を調査の取り掛かりに使用しました。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩歌 (911)
- 参考資料
- キーワード
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- 和歌
- 家集
- 相模集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000203553