レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年02月18日
- 登録日時
- 2010/10/01 19:23
- 更新日時
- 2017/01/17 18:35
- 管理番号
- 堺―2010-003
- 質問
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未解決
与謝野晶子が弟に向けて、「君死にたまふことなかれ」と詠んだが、その弟は、この詩をいつ、どこで知ったのか、わかる資料はあるか。
- 回答
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関連資料を確認してみたが、質問の件について確実なことが書いてある資料は見つからなかった。まず、弟・籌三郎氏自身が書き残した資料は全くなかった。この詩について一番詳しいと思われるのが、『君死にたまふこと勿れ』 中村文雄/著 和泉書院。「弟籌三郎と日露戦争」という章もある。『与謝野晶子の文学』 入江春行/著 桜楓社 にもこの詩について詳しい考察があるが、どちらも弟がいつ知ったかについては書かれていない。
- 回答プロセス
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他市図書館からの依頼であり、事前に調べたとのことなので、まずは質問者の図書館では所蔵してなさそうな、雑誌の与謝野晶子特集号(『短歌』とか『国文学』とか)や、論文の抜刷資料、『与謝野晶子倶楽部会誌』や『与謝野晶子研究』などの雑誌を調べてみたが、記載は見つけられなかった。与謝野晶子を調べるときによくチェックする『評伝与謝野寛晶子 明治篇』 逸見久美/著 八木書房にもなし。弟のことなので、一般的な評論集より、与謝野晶子に近い人たちが書いた資料の方が載っているかもと思い、『むらさきぐさ 母晶子と里子の私』 与謝野宇智子/著(→与謝野晶子の娘)、『想い出 わが青春の与謝野晶子』 与謝野迪子/著(→与謝野晶子の息子・光氏の妻)、『与謝野晶子』、『君死にたまふことなかれ』 深尾須磨子/著(→与謝野晶子に師事)なども確認したが、質問に関することは載っていなかった。与謝野晶子文芸館にも尋ねてみたが、そのことについて書いている資料は見たことがないとのことだった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911)
- 参考資料
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- 『君死にたまふこと勿れ』中村文雄著 和泉書院 1994
- 『与謝野晶子の文学』入江春行著 桜楓社 1983
- 『むらさきぐさ』与謝野宇智子著 新塔社 1968
- 『想い出』深尾須磨子著 人物往来社 1968
- 『与謝野晶子』与謝野迪子著 三水社 1984
- 『君死にたまふことなかれ』深尾須磨子著 改造社 1950
- キーワード
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- 与謝野晶子
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000071923