レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年08月01日
- 登録日時
- 2015/01/29 16:26
- 更新日時
- 2015/03/17 16:01
- 管理番号
- 埼久-2014-161
- 質問
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解決
『玄秘塔碑』の本文左脇にある「■光四年」で始まる文章の「■」の字を判読したい。また「■光四年」が何の時代か知りたい。『玄秘塔碑』の全文(後世に追加された文があればそれも含めて)や来歴が詳述された資料があればなおよい。
- 回答
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該当部分を掲載した資料は見つからなかった。参考情報として、下記のインターネット情報を提供する。
中国語の個人ブログ《莫愁前路无知己》(2014/7/30最終確認)
拓本の最後のところ、「徘徊」と「會昌元年」の間に小さな字があり「同光四年仲秋-」と書かれているとのこと。
《ウィキペディア》「同光」の頁(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E5%85%89 Wikipedia 2014/7/30最終確認)より、「同光」は五代の2番目の王朝である後唐において李存勗の治世で用いられた年号で「同光四年」は西暦926年とされる。
- 回答プロセス
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調査対象箇所を特定する。
『書跡名品叢刊 134』(二玄社 1969)
p3 碑の全体写真の左下の小さい文字に該当するが、判読できず。
p56に「玄秘塔碑の釈文は(中略)『唐文粹』巻六十二にあるのがもっとも完備している」とあり。
自館目録を〈唐文粹〉で検索する。
『唐文粋 100卷 2 四部叢刊初編縮本 409』(姚鉉纂 臺灣商務印書館 1965)
本文のみあり。
『図解書道史 3』(藤原楚水著 省心書房 1972)
p673に大達法師玄秘塔碑全拓があるが、判読できず。
『書道芸術 4 顔真卿』(中央公論社 1975)
p130-135に玄秘塔碑の図録(部分)、p216に解説と活字(部分)があるが、該当の箇所はなし。
『全図録中国書法大全』(殷■[ソン]編 マール社 1992)
p580 玄秘塔碑の図録(部分)のみで該当部分なし。
『書道全集 10 中国』(平凡社 1966)
p85-89 大達法師玄秘塔碑(部分)、p172に解説と活字(部分)があるが、該当の箇所はなし。
収録の拓本は書道博物館蔵。参考として『金石萃編』巻113あり。
『金石萃編 3』(王昶著 陝西人民美術出版社 1990)
巻113 14丁に「玄秘塔碑」あるが本文のみ。
14丁-15丁に中文による解説もあるが、質問部分に言及されている様子なし。
《Google》(http://www.google.co.jp/ Google 2014/7/30最終確認)を〈光四年 & 玄秘塔碑〉で検索する。
中国語で書かれた個人ページ(ブログ)と思われるページ《莫愁前路无知己》(2014/7/30最終確認)に、拓本の最後のところ、「徘徊」と「會昌元年」の間に小さな字があり「同光四年仲秋」と書かれていると紹介あり。該当部分の拓本が図5・図6で比較的大きく紹介されているが、鮮明でないため判読できない。
《ウィキペディア》「同光」の項目(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E5%85%89 Wikipedia 2014/7/30最終確認)より「同光」は、五代の2番目の王朝である後唐において李存勗の治世で用いられた年号で「同光四年」は西暦926年とされる。
《国会図デジタルコレクション》(http://dl.ndl.go.jp/ 国会図 2014/07/31最終確認)を〈玄秘塔碑〉で検索する。
「真書玄秘塔碑. 乙」(info:ndljp/pid/852708 19-20コマ)
19コマ 「○光四年」の文字なし、上部の「秀-」はあり。
20コマ 「明治九年七月四日刻成」とあり。
調査済資料
『中村不折旧蔵禹域墨書集成 上・中・下』(磯部彰編 文部科学省科学研究費特定領域研究〈東アジア出版文化の研究〉総括斑 2005)
- 事前調査事項
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調査済み資料
『書跡名品叢刊 134』(二玄社 1969)
『中国法書ガイド 45 玄秘塔碑』(二玄社 1988)
『中国法書選 45』(二玄社 1988)
『中国史 3 五代-元 世界歴史大系』(松丸道雄[ほか]編 山川出版社 1997)
- NDC
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- 書.書道 (728 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 金石・金石文
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000166915