レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年12月03日
- 登録日時
- 2009/12/03 14:52
- 更新日時
- 2011/04/10 16:18
- 管理番号
- 鳥県図20090046
- 質問
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解決
地元ならではの魚にまつわる習慣
- 回答
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智頭町福原では、塩サバのことをビタサバとも言い、盆には2枚1組にした刺しサバを2つ、必ず婿が嫁を里に送っていく時に持参した。また、因幡海岸の賀露では、春の祭りにしろはた(はたはた)のうの花ずしを食べるという。
- 回答プロセス
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坂田友宏/編『千代川流域の民俗』(千代川流域民俗総合調査団、1988年)382/4/郷土
p129 「(智頭町福原の事例)塩サバのことをビタサバとも言い、盆には2枚1組にした刺しサバを2つ、必ず婿が嫁を里に送っていく時に持参したという。節供には、サバの切れ・カレイ、大根・芋・豆・野菜・ワラビなどの煮付けをする。」
p130「(河原町神馬の事例)婚礼の三日の祝にはタイを用い、入手できなければカナガシラを代用した。」
p130「(佐治村津無の事例)ドジョウのテンテコなどは祭りの時などに食べ、(中略)コイやマスの寿司などは自家製で特別なときに食べた。」
p131「(用瀬町江波の事例)江波でも正月などに寿司を食べることがあった。桶の中に、米・麹・魚(サバやサケなど)を交互に入れておき、上に重石を置いて発酵させるのであるが、こうすると長期保存ができるのである。(中略)江波や津無の自家製の寿司は「ナレズシ」である。」
坂田友宏/編『日野川流域の民俗』(米子工業高等専門学校、1990年)382/8/郷土
p89「祭りの御馳走は、マルゴ(ハマチの大きいもの)の差し身やフキ・ゼンマイなどの煮物が多かった。」
『天神川流域の民俗』、『大山北麓の民俗』も内容確認したが、適当な事例は無し。
『伝承写真館 日本の食文化9 中国』(農文協、2006年) 596/62/郷土
p35 「正月用に準備する魚もまた、地域、地区によってかなりの違いがある。たとえば、県東部には荒巻き鮭、塩ますを購入する家が多く、西部ではぶり、塩ぶりの家が多い。しかし、東部にもぶり、塩ぶりの家があり、西部にも荒巻き鮭、塩ますの家もある。また正月に赤貝を料理する家は西部に多いが、東部にもないわけではない。」
「因幡山間の土師村では正月その他に、季節に応じて、あゆ、さば、しいらのなれずしをつくる。」
「因幡海岸の賀露では、春の祭りにしろはた(はたはた)のうの花ずしを食べる。」
吉田正/著『私のたべもの風土記』(山陰政経研究所、1981年) 596/5/郷土
p106「秋祭りのごちそうに、ドジョウのテンテコをする家が多かった。(後略)」
『聞き書 鳥取の食事』(農文協、1991年)596/17/郷土
p332~340「人の一生と食べもの」の項に人生儀礼と食文化についての事例を掲載。
例:「伯耆山間では、嫁(婿)をとった年には里にぶりを贈る。里ではするめ一束を返しにする。」(p339)
このほか、浅沼喜実/著『鳥取の食文化』(鳥取市教育福祉振興会、1982年)596/8/郷土で全頁にわたって鳥取市内の食事に関する風習を解説しているが、時間切れのため内容は未確認。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 食品.料理 (596 9版)
- 参考資料
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- 坂田友宏/編『千代川流域の民俗』(千代川流域民俗総合調査団、1988年) (382/4/郷土)
- 坂田友宏/編『日野川流域の民俗』(米子工業高等専門学校、1990年) (382/8/郷土)
- 坂田友宏/編『日野川流域の民俗』(米子工業高等専門学校、1990年) (382/8/郷土)
- 『伝承写真館 日本の食文化9 中国』(農文協、2006年) (596/62/郷土)
- キーワード
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- 食文化
- 魚にまつわる食習慣
- 食生活
- 民俗
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000060520