レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2009/04/09 02:11
- 更新日時
- 2015/10/16 12:51
- 管理番号
- 日進08S-113
- 質問
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解決
「まるちん」とよばれた刊行物について知りたい。
- 回答
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団団珍聞(まるまるちんぶん)の略。明治10年3月24日、ジャーナリストの野村文夫によって創刊された時局諷刺雑誌。鋭い政府批判を展開して発禁処分を受けることも多かったが、人気が高く、各地で類似の雑誌が次々と発行された。明治40年7月まで続き、月刊誌になった後、明治41年終刊となる。
- 回答プロセス
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刊行物とあるので、『明治・大正・昭和の名著・総解説』(028/028)を見る。
目次・索引どちらからもなし。
図書ではなく、雑誌ではと推測し、目次から巻末の雑誌の歴史に「団団珍聞(まるまるちんぶん)」という単語が目に入る。
明治に流行した雑誌であることがわかったため、『図説幕末明治流行事典』(210.5/0747)をひくと、雑誌についての詳細あり。
しかし「団団珍聞=まるちん」の記述はなし。
次に『日本近代文学大事典 第5巻』(910.3/051)で「団団珍聞」をひくと、団団珍聞を略して「まるちん」と呼ばれていたとの記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 7版)
- 日本文学 (910 7版)
- 参考資料
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『日本近代文学大事典 第5巻』日本近代文学館編/講談社/1977/(910.3/051)p.413 団団珍聞=まるちんと
あり。 - 『図説幕末明治流行事典』湯本豪一著/柏書房/1998/(210.5/0747)p.355 団団珍聞の詳細と当時の紙面
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『日本近代文学大事典 第5巻』日本近代文学館編/講談社/1977/(910.3/051)p.413 団団珍聞=まるちんと
- キーワード
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- まるちん
- 団団珍聞
- 風刺雑誌
- 明治
- 野村文夫
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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その他の資料を紹介する。(更新日2015/10/13)
『明治ものの流行事典』湯本豪一著/柏書房/2005/(210.6/0731)p.130-131.134.186.222
「団団珍聞」(まるまるちんぶん)についての記載あり。
当館契約データベース「JapanKnowledgeLib」にも記載あり。
2015/3/13国立国会図書館レファレンス協同データベース事業サポーター様より下記の情報を頂きました(2015/10/16追記)。
コトバンク
https://kotobank.jp/
全文検索 まるちん
http://dic.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=kb&p=%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%81%A1%E3%82%93&dic_id=all&stype=full
世界大百科事典 第2版
まるまるちんぶん【団々珍聞】
「・・・発刊以来爆発的人気を得て,〈まるちん〉の愛称で親しまれた。」
https://kotobank.jp/word/%E5%9B%A3%E3%80%85%E7%8F%8D%E8%81%9E-1208508
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 司書講習生
- 登録番号
- 1000053766