レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2008/12/20 02:12
- 更新日時
- 2008/12/26 16:48
- 管理番号
- B2008M0626
- 質問
-
解決
「イングリッド・バーグマン」という名前の薔薇(ハイブリッド・ティ)があるが、どのような経緯で名前が付けられたのか、その品種改良の経緯とともに知りたい。
- 回答
-
ご照会の件について、以下のように回答いたします。(【 】内は当館請求記号です。)
当館NDL-OPAC( http://opac.ndl.go.jp/index.html )を「件名:バラ図鑑」や「分類:RA5 or RB2 or RB197」などで検索してヒットした資料で、貴館調査済み資料以外のバラに関する事典などを調査したところ、バラ「イングリッド・バーグマン」は、1984年にPoulsen Roser A/S社によりデンマークで作られたハイブリッド・ティーローズであることがわかりました。しかしながら、名前の由来に関してや品種改良の経緯についての記載は見当たりませんでした。
(調査済み資料)
・『園芸植物大事典』 青葉高〔ほか〕編 小学館 1994.4 【RB2-E93】
・『A-Z園芸植物百科事典』 英国王立園芸協会監修 クリストファー・ブリッケル編集責任 横井政人監訳 誠文堂新光社 2003.6 【RB2-H13】
・『フローラ』 トニー・ロード[ほか]著 大槻真一郎索引用語監修 井口智子翻訳責任 産調出版 2005.2 【YU7-H2341】
・『イングリッシュローズ図鑑』 デビッド・オースチン[著] 産調出版 2007.11 【RB2-H118】
・『四季咲き木立ちバラ図鑑728 : hybrid tea,floribunda,polyantha,miniature』 寺西菊雄,前野義博,村田晴夫,小山内健編 講談社 2006.3 【RB2-H75】
・『オールド・ローズとつるバラ図鑑674 : species, old garden, climbing, modern shrub 』 寺西菊雄,前野義博,村田晴夫,小山内健編 講談社 2006.3 【RB2-H76】
・『花図鑑. 薔薇』 上田善弘監修 野村和子,梶みゆき執筆 草土出版 2001.10 【RB2-G93】
・『ばら花図譜 : 国際版』 鈴木省三著 小学館 1996.4 【RA5-G33】
・『持ち歩きバラの品種図鑑 : 色別234種』 高木絢子監修 主婦の友社 2007.5 【RB2-H105】
・『マダム高木の薔薇ものがたり : あなたの庭にストーリーを』 高木絢子著 主婦の友社 2005.11 【RB197-H35】
・『晴れたらバラ日和』 松本路子写真・文・花つくり 淡交社 2005.5 【RB197-H27】
・『アーリーモダンローズ』 小山内健著 講談社 2006.4 【RB197-H37】
・『香りの薔薇 : 庭を五感で楽しむ : フランス発-高貴で洗練された甘いブーケを放つバラの香り』 マリー・エレーヌ・ロエク著 イヴ・ル・フロッシュ・ソワ責任編集 田嶋怜訳 産調出版 2004.9 【RB197-H18】
・『憧れのローズガーデン : ローズガーデンアルバのオールドローズたち』 バラ文化研究所著 主婦の友社 2006.4 【RB197-H40】
・『バラ : 世界のローズガーデンを訪ねて』 鈴木せつ子著 誠文堂新光社 2006.4 【RB197-H39】
女優「イングリット・バーグマン」にちなんで命名されたとのことですので、当館NDL-OPACを「イングリット・バーグマン」で検索し、ヒットしたものを調査しましたが、ご照会の件に関する記載は見当たりませんでした。
(調査済み資料)
・『イングリッド・バーグマン : 生きて恋して演技して』 筈見有弘,福田千秋責任編集 芳賀書店 1977.2 【KD693-4】
・『イングリッド・バーグマン : 時の過ぎゆくまま』 ローレンス・リーマー著 大社淑子訳 朝日新聞社 1989.10 【KD693-E4】
・『イングリッド・バーグマン&グレース・ケリー : 永遠の2大クール・ビューティーズ 』 近代映画社 2002.10 【KD693-G14】
・『イングリッド・バーグマンマイストーリー』 イングリッド・バーグマン,アラン・バージェス著 新潮社 1982.1 【KD693-6】
・『大女優の一生イングリッド・バーグマン』 近代映画社 1983.4 【KD693-8】
・『ハリウッド・ビューティーズ : 1940年代のアメリカ女優 イングリッド・バーグマンからエリザベス・テイラーまで』 筈見有弘責任編集 芳賀書店 1983.2 【KD712-120】
また、当館NDL-OPACの雑誌記事索引を「イングリッド・バーグマン」で検索しヒットしたものを調査しましたが、こちらにもご照会の件に関する記載は見当たりませんでした。
(調査済み資料)
・渡辺祥子:「さようならイングリッド・バーグマン」
(『キネマ旬報』 キネマ旬報社 (通号 846)[1982.10.15] p26~28 【Z11-158】)
・ロレンス・リーマー著,大社淑子訳,谷昌親著:「イングリッド・バーグマン--時の過ぎゆくまま」
(『人文論集』 早稲田大学法学会 (通号 29)[1991.02] p171~177 【Z22-458】)
・澤村田之助:「グラビア わたしの映画スタア(11)イングリッド・バーグマン」
(『文芸春秋』 81(5) [2003.4] 巻頭3p 【Z23-10】
・林直樹:「イングリッド・バーグマンの「秋のソナタ」--その晩年に開かれた人生の展望 (精神科医が映画を観ると) -- (病蹟学的考察:人物論、俳優論、監督論) 」
(『現代のエスプリ』 至文堂 (477) [2007.4] p144~158 【Z23-26】
・「生の最後まで演技をした「イングリッド・バーグマン」没後25年」
(『週刊新潮』 52(33) (通号 2610) [2007.9.6] p54~58 【Z24-21】
Google( http://www.google.co.jp/ )を「Ingrid Bergman」、「Rose」などで検索し、ヒットしたページによると、Poulsen Roser A/S. を経営するL. Pernille Olesen氏とMogens N. Olesen氏によって作られた旨の記載があります。また、この新種のバラ「Ingred Bergman」は「Poulman」とも呼ばれるようです。( http://www.helpmefind.com/rose/l.php?l=1.3389 )
また、United States Patent and Trademark Office( http://www.uspto.gov/ )の商標データベースによると、「Ingrid Bergman」は「Poulman」の商標のようです。(トップページから「Trademarks」→「Search TM database (TESS)」→「New User Form Search (Basic)」とクリックし、「Search Term:」の検索窓に「Ingrid Bergman」と入力して検索してください。)
「Ingrid Bergman」が、新種のバラとして、特許などの申請がされている可能性を考慮し、esp@cenet( http://ep.espacenet.com/?locale=jp_EP )を検索したところ、「Ingrid Bergman」は、米国特許番号「Plant6264」に「Poulman」として登録されていることがわかりました。
( http://v3.espacenet.com/textdes?DB=EPODOC&IDX=US6264P&F=0&QPN=US6264P )
このページには、以下のような記述があります。
''Parentage: Seedling.
Seed parent.--''Precious Platinum''.
Pollen parent.--Unnamed seedling.''
なお、「イングリッド・バーグマン」は、2000年にWorld Federation of Rose
Societies( http://www.worldrose.org/ )の殿堂入りを果たしています。詳細については、(http://www.worldrose.org/awards/hof/ingrid.asp )をご覧ください。
インターネット最終アクセス日は2008年5月14日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
『バラ図鑑:決定版』(講談社 2004)
『薔薇大図鑑2000』(草土出版 2006)
品種説明は掲載されているが、名前付け経緯は記述無し。
『イングリッド・バーグマンマイストーリー』(新潮社 1982)
『イングリッド・バーグマン』(朝日新聞社 1989)
自伝類にも薔薇についての記述無し。
- NDC
-
- 花卉園芸[草花] (627 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 植物
- バラ
- 名称
- 品種改良
- イングリッド・バーグマン
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000049851