レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20050513
- 登録日時
- 2005/12/01 02:13
- 更新日時
- 2005/12/01 18:12
- 管理番号
- D2005F0348
- 質問
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未解決
進水式やお祝いにおいて薬玉を割るようになった時期。
- 回答
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明治期の辞書、随筆索引、事物起源に関する各種文献(参考資料参照)を調査いたしましたが、薬玉を割るようになった時期については判明しませんでした。
なお、インターネットの検索エンジンで「薬玉」「進水式」のキーワードで検索したところ、明治15年に進水した軍艦「海門」の進水式で薬玉が飾られたとの記述が複数あり、この情報に基づいて軍艦に関する資料をいくつか確認したところ、下記文献に同様の記述がありました。(この記述の根拠となっている資料は不明です。)この事例が薬玉の使われた最初かどうかは不明ですが、既に貴館でお調べの明治25年の事例よりも古い事例です。
また、新聞記事について、データベース検索が可能な読売新聞のみ、CD-ROM『明治の読売新聞』にて「進水式」のキーワードで検索しましたが、明治15年以前の進水式の記事で、薬玉およびそれに類する記述は確認できませんでした。
『聯合艦隊軍艦銘銘伝』 片桐大自 光人社 1988.6 619p <当館請求記号:NC64-E12>
pp.83-84 「海門」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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『日本国語大辞典』(小学館)第4巻p.852には、内田百閒,「百鬼園随筆」(1933)に、軍艦の進水式で「大きな薬玉(クスダマ)が割れて、鳩の群が出鱈目の方角に乱れ飛んだ」とある旨記されている。
県立図書館照会済み
- NDC
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- 日本語 (031 9版)
- 参考資料
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『言海』第2冊 大槻文彦 1889-1891
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『ことばの泉 日本大辞典』 落合直文 大倉書店 明31.6序 1冊
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『講座日本語の語彙. 別巻 語彙研究文献語別目録』 佐藤喜代治編 明治書院 1983.11 418p
- 『日本随筆索引』増訂版 太田為三郎編 岩波書店 1963 2刷 803p <039-O854n-(th)(s)>
- 『日本随筆索引 続』増訂版 太田為三郎編 岩波書店 1963 2刷 895p <039-O854n-(s)>
- 『新随筆索引』 矢島玄亮 シオン謄写堂 1957 166p (参考資料叢書
- 第50) <039-Y642s>
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『明治事物起源』上巻・下巻 石井研堂 増補改訂 春陽堂書店 1996.1 2冊
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『事物起源選集 4』 紀田順一郎 クレス出版 2004.8 355,1p
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『事物起源選集 8』 紀田順一郎 クレス出版 2004.8 502,40,2p
- 『事物起源大辞典』再版 和田健次 京文社書店 1936 694p <031.4-W15z-(2)>
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『船』 須藤利一編 法政大学出版局 1989.6 -- (ものと人間の文化史1) 352p
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『船のはなし』滝沢宗人 技報堂出版 1991.8 233p
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『船 随筆』 和辻春樹 NTT出版 1996.6 245p
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『旅客船』(通号 202) 1998.1
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『言海』第2冊 大槻文彦 1889-1891
- キーワード
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- 船
- 進水式
- 薬玉
- 事物起源
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000025177