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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
国立国会図書館(National Diet Library) (1110001)管理番号
(Control number)
B2008M0953
事例作成日
(Creation date)
2008/07/10登録日時
(Registration date)
2009年05月01日 02時11分更新日時
(Last update)
2012年04月02日 15時48分
質問
(Question)
デチンムル科(Hippocrateaceae)サラキアSalacia属植物の3種について、分布、生態、形態等について知りたい。特に、食用の有無及び安全性について知りたい。
・Salacia reticulata
・Salacia oblonga
回答
(Answer)
1. 植物事典類
Salacia reticulata、Salacia oblonga、Salacia chinensisについて、当館東京本館所蔵の以下の植物事典、薬用植物事典を調査しましたが、見当たりませんでした。【 】内は当館請求記号です。

・『世界有用植物事典』堀田満〔ほか〕編 平凡社 1989 【RA2-E23】
・『植物の世界』 朝日新聞社 1997 【RA254-G2】
・『天然薬物事典』奥田拓男編 広川書店 1986 【SD2-66】
・『薬用植物大百科』伊沢一男著 上三川町(栃木県)  伊沢俊夫 1999 【SD2-G47】
・『西洋生薬 : カラーグラフィック』Max Wichtl〔編著〕 井上博之監訳 廣川書店 1999 【SD121-G86】
・『世界薬用植物百科事典』 アンドリュー・シェヴァリエ原著 難波恒雄監訳 誠文堂新光社 2000 【SD2-G62】
・『世界の薬用植物』西村秀敏著 東根 昭報社印刷 (印刷) 1993-2005 【SD121-E118】【SD121-H7】【SD121-H43】
・『原色百科世界の薬用植物』マルカム・スチュアート原編 難波恒雄編著 難波洋子,鷲谷いづみ訳 エンタプライズ 1988 
【SD121-E11】
・『Medicinal plants of the world : chemical constituents, traditional and modern medicinal uses. 2nd ed.』
by Ivan A. Ross. Totowa, N.J. Humana Press 2003 【SD2-B9】
・『Indian medicinal plants』by K. R. Kirtikar, B. D. Basu, and I.C.S.Teikoku Shuppan 1944 【581.634-K61i】


2. 図書
当館の和図書目次検索システムを検索した結果の中に以下の資料がありました。

・「第4章 アーユルヴェーダ生薬‘サラシア’の活性成分と効能効果」村岡修
『薬用食品の開発 薬用・有用植物の機能性食品素材への応用』吉川雅之監修 シーエムシー出版 2007 【SD121-H68】 
p.53-70

第4章の詳細は以下のとおりです。

1. 来歴・基原 p.53-54
2. 生活活性成分 p.55
3. 薬理 p.55-67
 3.1. α-グルコシターゼ阻害作用 p.55-61
 3.2. アルドース還元酵素阻害成分 p.61-62
 3.3. 抗肥満作用成分 p.62-65
 3.4. 肝保護および抗酸化作用成分 p.65-67
4. 安全性と臨床試験 p.67-68
5. おわりに p.68
文献 p.69-70

分布・形態については、「1. 来歴・基原」に以下の記述があります。
‘スリランカ、インド、タイなどに多く自生するSalacia reticulata、S. oblonga およびS. chinensis(S. prinoides)などは、
つる性の多年生木本(写真1)で、成木では幹の太さが20cmを越えるものる。’(p.53)
p.53に「写真1 サラシア」とキャプションのあるモノクロ写真があります。

「4. 安全性と臨床試験」の記述は以下のとおりです。

‘ モルモットを用いたS. reticulata水抽出エキスの抗原性および光毒性の検討では、経口投与群(64および320mg/kg、 週5回、3週間)および皮下投与群(64mg/kg、週1回、3週間)で、能動的全身性アナフィラキシー反応は認められず、また、これらの動物から得た血清で感作した動物においても、受身皮膚アナフィラキシー反応は惹起されていない。更に光毒性試験において、同エキスの経口投与群(320mg/kg)に皮膚の紅班や浮腫形成は認められず、S. reticulata水抽出エキスは経口投与において抗原性や光毒性を有さないことが明らかになっている 18)。

S. reticulata水抽出エキスのヒトでの臨床試験における安全性については、単回経口投与および13週間反復経口投与での毒性試験、染色体異常試験、抗原性および光毒性試験が行われており、問題がなかったと報告されている 19)。

 一方、妊娠初期および妊娠中期のWistar系ラットを用いた実験では、流産の増加傾向が認められている。また、妊娠期間に変化はないものの、新生仔の体重の減少、出生率、および生存率に減少傾向が認められており、妊娠時は服用すべきでないとされている。催奇性は認められていない 20)。

SD系雄性ラットに食品として推奨される量の10倍量を投与して行われたS. oblongaエキスについての安全性試験では、臨床化学的および組織病理学的
いずれの見地からも毒性は認められなかった 21)。 また、S. oblongaエキスについてのFDAが推奨する遺伝毒性に関する標準的な試験、すなわち染色体異常試験、Ames試験、およびマウスを用いた小核試験(mouse micronucleus assay)において、Ames試験と小核試験ではいずれも遺伝毒性は認められなかったが、染色体異常試験において弱いながらも陽性反応が観察されている。この遺伝毒性発現時の用量は極めて高く、食品として摂取される用量では問題はないが、安全性を確証するにはさらに検討を要すべきとされている 22)。'(p.67-68)

文中の18)~22)は参考文献番号です。


3. 雑誌論文      
上記「アーユルヴェーダ生薬‘サラシア’の活性成分と効能効果」の安全性に関する記述の参考文献18)~22)の書誌事項

・18)  論題:ニシキギ科植物サラシア・レティキュラータ(Salacia reticulata)水抽出エキスの抗原性及び光毒性
著者:下田 博司 ; 浅野 育子; 山田 恭史
 雑誌名:食品衛生学雑誌
 巻号・年月日:42(2) (通号 237) [2001.4]
 ページ:144~147
 請求記号:【Z19-364】
 ( http://opac.ndl.go.jp/articleid/5755345/jpn )
  
・19) 論題:ニシキギ科植物サラシア幹抽出エキスの安全性
 著者:下田 博司 ; 藤村 高志 ; 牧野 浩平 他
 雑誌名:食品衛生学雑誌
 巻号・年月日:40(3) (通号 226) [1999.06]
 ページ:198~205
 請求記号:【Z19-364】
 ( http://opac.ndl.go.jp/articleid/4780736/jpn )

・20) 論題:Adverse pregnancy outcome in rats following exposure to a Salaciareticulata
(Celastraceae) root extract.
 著者:Ratnasooriya WD, Jayakody JR, Premakumara GA.
 雑誌名:Brazilian journal of medical and biological research
 巻号・年月日:36(7) [2003.06]
 ページ:931~935
 PubMedの書誌・抄録レコード:( http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12845381 )
 当館未所蔵ですが、以下のURLで無料全文アクセスすることができます。
 ( http://www.scielo.br/scielo.php?script=sci_arttext&pid=S0100-879X2003000700015&lng=en&nrm=iso&tlng=en )

・21) 論題:Safety evaluation of an extract from Salacia oblonga.
 著者:Wolf BW, Weisbrode SE.
 雑誌名:Food and chemical toxicology
 巻号・年月日:41(6) [2003.06]
 ページ:867~874
 PubMedの書誌・抄録レコード:( http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12738192 )
 請求記号:【Z53-M214】
 ( http://opac.ndl.go.jp/recordid/000000126502/jpn )

・22) 論題:Genotoxicity testing of a Salacia oblonga extract.
 著者:Flammang AM, Erexson GL, Mecchi MS, Murli H.
 雑誌名:Food and chemical toxicology
 巻号・年月日:44(11) [2006.11]
 ページ:1868~1874
 PubMedの書誌・抄録レコード:( http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16901601 )
 請求記号:【Z53-M214】
 ( http://opac.ndl.go.jp/recordid/000000126502/jpn )


また、当館NDL-OPAC( http://opac.ndl.go.jp/index.html )の「雑誌記事索引の検索/申込み」で、すべての検索対象年にチェックを入れ、論題名の検索窓に「サラシア Salacia」と入力し、右横のドロップダウンの検索窓で「OR」と選択して、検索すると、28件の文献がヒットします(ただし、「晒し餡」や「晒しアルカリ」といった文字列でヒットしているノイズを含みます)。

・北林広巳ほか「サラシアエキス含有飲料の食後血糖上昇抑制効果と長期摂取および過剰摂取の安全性の検討」
(『健康・栄養食品研究』 10(2) [2007] pp.23~36 【Z74-B180】)

などの文献がヒットします。

インターネットの最終アクセス日は2008年7月9日です。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
被子植物  (479 9版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
生物学
植物
被子植物
双子葉植物
バラ
ニシキギ
デチンムル
サラキア
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
公共図書館
登録番号
(Registration number)
1000054349解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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