レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/11/30
- 登録日時
- 2019/03/21 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:40
- 管理番号
- M18113014490564
- 質問
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落語家が噺の途中で羽織を脱ぐのはなぜか。子どもでも理解できるような平易な資料はないか。
- 回答
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①では、「噺をはじめて少したつと羽織をぬぎますが、これは、「ここから本題に入りますよ」という合図です。」と説明がある。また、落語家が羽織を脱ぐ様子が分かる写真も掲載されている。
②では、「落語家の多くはマクラをふるあいだは、羽織を着ています。これは観客への敬意をあらわすためです。しかし、江戸の職人が主人公の場合、マクラが終わって本編に入る瞬間にさっと羽織をぬぐことがあります。職人の多くは、日常で羽織を着ることはあまりなかったからです。」と説明がある。マクラについては、「話の本編へ入る前の導入にあたる部分」とある。また、「羽織を着ることができるのは二つ目以上で、前座は、羽織を着ることはできない」と紹介されている。
③では、羽織を脱ぐタイミングは「さあ、これから噺に入るよ」というところで、「マクラの終盤や、噺の導入時に脱いで、噺に突入する」と説明がある。その他、「登場人物が衣服を脱ぐシーンで一緒に脱ぐことも」あると紹介されている。例外として、「一八」という幇間(ほうかん:たいこ持ち)を演じる時は、羽織を脱がないそうで、「幇間はそもそも羽織を着る職業であり、着たまま演じるほうが自然だから」と理由を説明している。また、「羽織を着ることを許されているのは、二ツ目以上の落語家のみ。前座は基本的に着ることができません。」と紹介されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 演劇史.各国の演劇 (772 9版)
- 参考資料
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①大友浩『日本の伝統芸能を楽しむ [3] 落語・寄席芸』 偕成社,2017,55p. 参照はp.15.
②林家木久扇『林家木久扇のみんなが元気になる学校寄席入門 1 落語ってホントにおもしろい!』 彩流社,2014,31p. 参照はp.8,19.
③『落語入門』 CCRE,2008,127p. 参照はp.36.
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①大友浩『日本の伝統芸能を楽しむ [3] 落語・寄席芸』 偕成社,2017,55p. 参照はp.15.
- キーワード
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- 落語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2018113014401090564
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000253410