レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/7/17
- 登録日時
- 2015/12/02 00:30
- 更新日時
- 2023/12/24 00:30
- 管理番号
- M15080609577266
- 質問
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JR東日本では、大雨時、「実効雨量」により鉄道の運行規制を行うようだが、「実効雨量」とはなにか。またこの実効雨量が導入されたのはいつ頃か。
- 回答
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実効雨量とは、『砂防用語集』によると、「降雨量のうち、土砂災害の発生におよぼす前期雨量の影響を考慮した累加雨量」、『なぜ風が吹くと電車は止まるのか』によると、「盛土などの地中に含まれる水量を示した数値」と説明があり、どちらの資料にも、実効雨量の求め方(数式)がそれぞれ紹介されている。
JR東日本に実効雨量が導入されたのは、『なぜ風が吹くと電車は止まるのか』によると、「2008年(平成20年)6月」と記載がある。「実効雨量をJR東日本が導入した背景には、雨がやんだ後に発生した災害による苦い経験があるから」としており、「JR東日本では、沿線の地形や過去の災害の履歴をもとに半減期を変えて3種類の実効雨量を設定し、きめ細かく運用している」と紹介されている。
また、データベース『日経テレコン21』で検索したところ、JR東日本から2008年6月3日に『降雨災害との関連性がよい雨量指標「実効雨量」の導入について』という標題がプレスリリースされている。報道発表された資料には、実効雨量の定義や考え方、実効雨量の導入までの経緯などが詳しく紹介されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 鉄道運輸 (686 9版)
- 参考資料
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砂防学会『砂防用語集』 山海堂,2004,432p. 参照はp.127.
梅原淳『なぜ風が吹くと電車は止まるのか』 PHP研究所,2012,238p. 参照はp.74-79.
日本経済新聞社 『降雨災害との関連性がよい雨量指標「実効雨量」の導入について』.日経テレコン21,http://t21.nikkei.co.jp/g3/CMN0F11.do 参照2015-07-17
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砂防学会『砂防用語集』 山海堂,2004,432p. 参照はp.127.
- キーワード
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- 運行規制
- 実効雨量
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2015080609573777266
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000184903