レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/4/22
- 登録日時
- 2015/12/02 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:37
- 管理番号
- M15042416577219
- 質問
-
江戸時代に岡山で「ままかり」が食べられていた記録が残されていないか。
- 回答
-
・岡嶋隆司「魚名『ままかり』の由来について」(資料①)では、江戸時代の資料として『備前備中国之内領内産物帳』における「ままかり」の記録をとりあげているが、『備陽記』には記載は見あたらないとしている。
・『備前国備中国之内領内産物帳』の復刻版(資料②③)では、「『ままかり』の記載は、第四冊魚介類に『ままかり 海魚ナリ 大サ四寸許 鱗ニ光アリ 可食』とあり、絵図まで掲載されている」と資料①で示された内容を確認することができる。
・岡嶋隆司「古記録にみる『ままかり』料理」(資料④)では、献立上に見える「ままかり」の古記録を次のとおり紹介している。
資料⑤
「岩藤林弥茶」 文化十四年(1817)十一月廿日正午
「口切り茶事」 文政二年 (1819)十月廿五日夜人見宗古口切
資料⑥
『御後園諸事留帳』天保七年 (1836)十月四日
『御後園諸事留帳』天保九年 (1838)十月九日
『御後園諸事留帳』天保十一年(1840)九月十四日
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
・窪田清一『ママカリヒラにまったりサーラ』岡山 日本文教出版,2010,156p. 参照はp.41-51.
・吉田健一『私の食物誌』 中央公論社,1975,241p.参照はp.15-17.
・丸谷才一『食通知ったかぶり』文芸春秋,1975,237p.参照はp.68-79.
・檀一雄『美味放浪記』 日本交通社,1973,315p. 参照はp.60-70.
以下の「食文化史年表」では明治期以降の「ままかり」に関する記録のみが確認できた。
・西東秋男『岡山の食文化史年表』 筑波書房,1990,183p. 参照はp.47.
・江原絢子ほか『日本の食文化史年表』 吉川弘文館,2011,403p. 参照はp.320.
- NDC
-
- 食品.料理 (596 9版)
- 参考資料
-
-
①岡嶋隆司「魚名『ままかり』の由来について」『岡山びと』Vol.1,2006,p.40-43.
②『備前国備中国之内領内産物帳 本帳』岡山 岡山県郷土文化財団 ,1988,360p. 参照はp.257,260,324-329.
③『備前国備中国之内領内産物帳 下』岡山 岡山県郷土文化財団 ,1988,228p. 参照はp.172.
④岡嶋隆司「古記録にみる『ままかり』料理」『岡山びと』Vol.3,2008,p.41-45.
⑤桂又三郎『岡山茶道資料』備前 古備前研究所,1980,487p. 参照はp.112-115,388-393.
⑥神原邦男『御後園諸事留帳 中』岡山 吉備人出版,2005,1383p. 参照はp.1087,1194,1280.
-
①岡嶋隆司「魚名『ままかり』の由来について」『岡山びと』Vol.1,2006,p.40-43.
- キーワード
-
- ままかり
- さっぱ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2015042416552477219
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000184882