レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/02/27
- 登録日時
- 2018/03/24 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:39
- 管理番号
- M18030811190371
- 質問
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紙すきの方法が紹介されている児童書を紹介して欲しい。
- 回答
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①は、新聞紙、野草、麻ひもを使った紙すきの手順が、写真とイラストで分かりやすく説明されている。野草や野菜の皮を素材として作った紙の見本として「くぬぎ、かき、はくもくれんのおちば(漂白したもの)」「かぶの葉のしんの部分」「めひしば」「とうもろこしの皮」「いねわら」「たまねぎの皮」「えのころぐさ」「ちからしば」の8種類を比較している。また、消化されなかった植物の繊維が含まれる草食動物のウンチを素材として作った紙の見本として「キリン」「ラクダ」「シカ」「シマウマ」「ロバ」「ポニー」の6種類を比較している。
②では、和紙の原料であるコウゾの皮を用いた紙すきの手順の工程の流れが写真で紹介され、その後各工程について、さらに詳しくイラストとともに解説されている。「すき枠」の作り方や、その他の紙すきに使用する道具を身近なもので代用できることも提案されている。また、紙ゴミ、身近な植物、古布から紙をすく方法も載っている。
③では、コウゾを用いた和紙づくりと、牛乳パックや笹の葉やわらを材料にした紙づくり体験ができるように紹介されている。用意する道具や材料、下処理の説明が詳しく丁寧である。紙すきの手順は、写真とイラストを交えて解説してあり、注意するポイントやコツも分かりやすく掲載されている。
④では、コウゾを用いた伝統的な手漉き和紙づくりの流れが、写真で紹介されている。手漉き和紙づくりを体験する方法として、「牛乳パック和紙」「野草でつくる和紙」「とうもろこ紙」がイラストで紹介されている。和紙にできる植物の例として、「くぬぎ、かきなどの落ち葉(漂白したもの)」「稲わら」「エノコログサ、メヒシバ、スズメノテッポウ、タンポポ、ススキ、オオイタドリなどの葉」「とうもろこしやたまねぎの皮」が挙げられている。
⑤は、繊維さえ上手に取り出すことができれば、どんな植物からでも紙がつくれると、身近な草木や野菜から多様な紙をつくった試みの過程を解説している。草食動物のフンからも紙づくりを試みている。やさしくできる紙づくりの基本の手順が写真入りで、紹介されている。巻末には野菜や果物からつくった紙の見本が13種、野草でつくった紙の見本が18種掲載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- パルプ.製紙工業 (585 9版)
- 参考資料
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①『「紙」の大研究 3』 岩崎書店,2004,55p. 参照はp.36-47.
②とがしろう『和紙の絵本』 農山漁村文化協会,2008,36p. 参照はp.16-29.
③宮内正勝『和紙を漉こう』 リブリオ出版,2003,40p. 参照はp.10-31.
④『世界遺産になった和紙 4』 新日本出版社,2015,31p. 参照はp.10-11,p.16-23
⑤大西秀夫『どんな草でも紙になる』 大日本図書,1996,36p.
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①『「紙」の大研究 3』 岩崎書店,2004,55p. 参照はp.36-47.
- キーワード
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- 和紙
- 紙すき
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2018030811180990371
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000233042