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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2012-150
事例作成日
(Creation date)
2012年06月29日登録日時
(Registration date)
2012年09月22日 11時34分更新日時
(Last update)
2012年11月28日 13時57分
質問
(Question)
寄居町釜山神社の下の関所があったところの歌碑「志乃ノ免(しののめ)の空まちか祢(ね)て旅人の者(は)やく毛こ遊(ゆ)る釜伏の関 二位子爵時満」について、この歌の作者時満とは、交野時万(カタノ トキツム1834-1913  氷川神社・日吉神社の大宮司を勤めた)と聞いたが、本当か。資料で確認したい。
回答
(Answer)
寄居町の関所および交野時万、大宮氷川神社などに関する資料を調査したが、質問の短歌が交野時万の作であると記述のある資料は見つからなかった。
短歌の作者については、『山村と峠道 山ぐに・秩父を巡る シリーズ山と民俗 13』のp214に「明治元年、新田時萬氏建立になるもので」と記述があった。この資料のほかに、作者について触れている資料は見つからなかった。

『山村と峠道 山ぐに・秩父を巡る シリーズ山と民俗 13』(飯野頼治著 エンタープライズ 1990)
 p214「1.2メートル程の高さの歌碑が建っている。明治元年、新田時萬氏建立になるもので」とあり。
 碑文については「志乃ノ免の空まちかにて旅人のはやくもこゆる釜伏の関 従二位子爵時萬」とあり。
回答プロセス
(Answering process)
交野時万について調査する。
『御歌所と国学者』(宮本誉士著 弘文堂 2010)
 人名索引巻末p2に〈交野時万〉の項あり。
 p15 明治19(1886)年2月6日に交野時萬が参侯を仰付かったとの記述あり。
 p259 明治21(1888)年6月6日の御歌所成立時のメンバーのうち、非常勤の参侯として交野時万の名前あり。
 p281 上記の記述に関する注として、明治19年6月8日付『讀賣新聞』を挙げている。
 「御歌所参侯被仰付 正三位子爵 交野時万」
  明治21(1888)年6月8日朝刊に該当記事あり。CD-ROM『明治の読売新聞 Vol.7 1887年(明治20年)10月-1889年(明治22年)2月』(読売新聞社メディア企画局データベース部 c1999)で確認ずみ。
『公家事典』(橋本政宣編 吉川弘文館 2010)
 p831-〈交野家〉の項あり。
 「明治17年(1884)時万のとき、叙爵内規により子爵を授けられた」とあり。(生没年 1832-1914)
『公卿人名大事典』(野島寿三郎編 日外アソシエーツ 1994)
 p207〈交野時万〉の項あり。
 「慶応2年正三位に進む。(中略)明治の新政府では議奏に任ぜられ、氷川神社大宮司となり華族に列され子爵を授かる。同21年御歌所の参候に任ぜられる。子に時正(明治11.1生)がいる。」とあり。
『明治大正人物事典 1(政治・軍事・産業篇)』(日外アソシエーツ株式会社編 日外アソシエーツ 2011)
 p117〈交野時万〉の項あり。
 「明治維新後は氷川神社、日吉神社の大宮司を務め、明治17年子爵、21年御歌所創立と共に参候となり、長く務めた。」とあり。
『華族大鑑 日本人物誌叢書 7』(華族大鑑刊行会著 日本図書センター 1990) 華族大鑑刊行会昭和14年刊の複製
 p300〈交野政邁家〉に時萬について記述あり。
 「先々代時萬に至り明治四年以来氷川神社、日吉神社各大宮司、宮中祇候御歌所参候等被仰付、同十七年子爵を授けらる」とあり。
『日本人名大事典 2』(平凡社 1986)
 p71〈交野時萬 かたのときつむ(1832-19)〉の項あり。
 明治以降については、「明治後、氷川神社大宮司となり、17年華族に列して子爵を授けられ、21年御歌所の創置せられると共に参侯を仰付けられて久しくその職に在つた。大正13年歿、年83」
『明治維新人名辞典』(日本歴史学会編 吉川弘文館 1981)
 p273に〈交野時万 かたのときつむ〉の項あり。関連箇所を抜粋すると、以下のとおり。
 爵-子(明17) 墓-京都市上京区(十念寺) 著-「交野時万日記」 参-交野家系譜」「公卿補任」 「維新後氷川神社・日吉神社の大宮司、御歌所参侯等を奉職、明治41年5月正二位に叙せられた。」
『幕末維新人名事典』(宮崎十三八、安岡昭男編 新人物往来社 1994)
 p283〈交野時万 かたのときつむ〉の項あり。「維新後は氷川神社大宮司、御歌所参候など。墓は京都市上京区寺町今出川上ル十念寺。」

《WHOPLUS》
 〈交野時万〉で検索する。
 「明治維新後は氷川神社、日吉神社の大宮司を務め、明治17年子爵、21年御歌所創立と共に参侯となり、長く務めた」とあり。

埼玉県立文書館《収蔵資料検索システム横断検索》
 〈交野 & 歌〉で検索すると和歌の短冊が該当。(古文書扱い)
  表題 [短冊 庭老松 二葉より年へし数ハ・・・]  質問の歌ではない。
  出所 御歌所参侯子爵 交野時萬

「交野時万日記」を調査する
『国書総目録 補訂版』(岩波書店 1989)
 〈交野時万日記〉なし。

《自館目録(全項目)》《日本古典籍総合目録》を検索する。
 〈交野時万〉ヒットなし。

《NDL-OPAC》《国会図書館サーチ》は、日記は該当なし。下記の歌集あり。
 「大和歌集」(交野時万 日比野泰輔 編 大和歌集所 明治35)
  国会マイクロフィッシュ、《近代デジタルライブラリー》(国会館内のみ閲覧)
 「連月会和歌集. 第13、17編」(交野時万撰 喜多見深造編 木村竜淵 明25)
  国会マイクロフィッシュ、《近代デジタルライブラリー》(国会館内のみ閲覧)
 《東京大学史料編纂データベース》の《所蔵史料目録データベース》では、日記は該当なし。「交野家譜」が該当。イメージを見ることができるが、和歌についての記述なし。

短歌を調査する
『校註国歌大系 24 総合索引』(講談社 1976)
 〈しののめの〉で検索するが、該当なし。
『新編国歌大観』(「新編国歌大観」編集委員会監修 角川書店 2003)(CD-ROM)
 〈しののめのそら〉で検索するが、該当なし。 

氷川神社より調査する
『大宮市史 4 近代編』(大宮市 1982)
 p816「(略)新職制により六月三日付をもって氷川神社には、大宮司として交野時万正三位が補任された」とあり。
『氷川神社 大宮』(沼野勉文・写真 さきたま出版会 1990)
 p32「明治四年(1871)には(中略)氷川神社にも正三位交野時萬が大宮司として赴任し」とあり。
『武蔵一ノ宮氷川神社調査報告書』(大宮市史編さん室 1964)
 p271「明治元年以降氷川神社人事関係記録(年表形式)」に、「大宮司 正三位 交野時萬 明治4年6月3日 明治6年3月4日、日吉神社大宮司二」とあり。

秩父の峠を調査する
『秩父の峠道』(日下部朝一郎著 木馬書館 1981)
 p42〈峠関所跡〉の項に「右の関所跡に青石の歌碑」とあるが、作者については記述なし。
『秩父の峠』(大久根茂著 さきたま出版会 1988)
 p142-155「釜伏峠」p153関所跡について触れているが、歌碑については記述なし
『秩父往還 歴史の道調査報告書 6』(埼玉県立博物館編 埼玉県教育委員会 1986)
 p41-「峠道(寄居から黒谷まで)」の節に釜伏峠について記述あるが、歌碑についてはなし。

その他調査した資料は、以下のとおり。
『埼玉の文学碑』(関田史郎 さきたま出版会 1996)
『埼玉県の文学碑』(榎本了著 さいたま豆本の会 1980)
『郷土のあゆみ』(寄居町文化財保護審議委員会編 寄居町教育委員会 1981)
『大里郡郷土誌』(下田江東編 聚海書林 1983) 
『埼玉県の地名 日本歴史地名大系 11』(平凡社 1993)
『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店 1980)
『ちいさな山・ちいさな峠 外秩父・北武蔵の人と自然』(三宅伴子著 岳書房 1992)
『寄居観光マップ 名水と名城の里』(寄居町 2011)
『秩父歴史散歩 1 秩父鉄道沿線』(山田英二著 有峰書店新社 1995)
『秩父山歩』(須藤恒雄著 さきたま出版会 2001)
『秩父鉄道沿線の散歩みち 目的別170選』(坂本時次著 木蘭舎 1998)
『さいたま歴史街道』(吉本富男編 土屋皓生写真 埼玉新聞社 1990)
『雁坂トンネルと秩父往還 甦る古道 明日を拓く二十一世紀の新往還』(山梨県道路公社 1998)
『秩父往還いまむかし さきたま双書』(飯野頼治著 さきたま出版会 1999)
『秩父の峠道』(日下部朝一郎著 木馬書館 1981)
『埼玉叢書 3』(国書刊行会 1970)
『埼玉県の神社 北足立・児玉・南埼玉』(埼玉県神社庁 1998)
『寄居町史 通史編』(寄居町 1986)
『寄居町の歴史』(寄居町教育委員会編 1989)
『語呂合せの神々 秩父・奥武蔵・謎の伝説』(神山弘 金曜堂出版部 1987)
『ちゝぶ文学散歩』(はらだ出版企画 2009)
『秩父の文学碑』(野口正士著 文治堂書店 2004)
『埼玉短歌事典』(埼玉短歌事典刊行委員会事務局 2007)
『地図で歩く秩父路』(飯野頼治著 さきたま出版会 2006)
『氷川神社の歴史と四季 創立十五周年記念出版』(大宮郷土史研究会 1984)
『埼玉県大里郡制誌』(名著出版 1974)
『官幣大社氷川神社志要』(氷川神社御親祭五十年祝祭奉斎会 1917)
『官幣大社氷川神社御親祭五十年奉斎録』(氷川神社御親祭五十年祝祭奉斎会 1918)
『武蔵一之宮氷川神社』(氷川神社社務所 1963)
『武蔵一宮氷川神社』(氷川神社社務所 〔19--〕)
『武蔵一宮氷川神社略記』(氷川神社社務所 〔20--〕)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
詩歌  (911 9版)
個人伝記  (289 9版)
貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション  (090 9版)
参考資料
(Reference materials)
『山村と峠道 山ぐに・秩父を巡る シリーズ山と民俗 13』(飯野頼治著 エンタープライズ 1990)
キーワード
(Keywords)
文学碑
交野 時万(カタノ トキツム)
寄居町-歴史
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000111669解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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