レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/07/30
- 登録日時
- 2021/09/03 00:30
- 更新日時
- 2021/09/03 00:30
- 管理番号
- 6001051292
- 質問
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解決
漢詩「気霽風梳新柳髪」の全文を読みたい。掲載されている資料が知りたい。
- 回答
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次の資料から、この句は『和漢朗詠集 上(春)』に収められていることがわかる。
『中国学芸大事典』(近藤春雄/著 大修館書店 1980)
p.127「きはれてかぜはくしけずるしんりゅうのはつ【気霽風梳新柳髪】」の項目に、この句が『和漢朗詠集 上(春)』に収められていること、都良香(みやこのよしか)が羅城門のあたりでこの句を詠じたところ、鬼がこれに応じて「氷消エテ波ハ洗フ旧苔ノ鬚(氷消えて波は洗ふ旧苔の鬚)」と後の句をつけたという話が伝えられている」等の記述あり。
『国史大辞典 14 や-わ』(国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1993)
p.874-875『和漢朗詠集』の解説と共に、現在入手しやすいテキストとして次の資料2冊が紹介されており、全文を確認できる。
『日本古典文学大系 73 和漢朗詠集』(岩波書店 1956.1)
p.50「早春」内13番目の句に「気霽風梳新柳髪」が全文掲載されている。
頭注に、出典と補注の掲載もある。
『和漢朗詠集(講談社学術文庫325)』(川口久雄/全訳注 講談社 1982)
p.29-30 全文と現代語訳の掲載あり。参考として「『十訓抄』下では、都良香が羅城門を過ぎ上の句を詠じたところ、楼上の鬼が下の句をつけたという」との記述あり。
そのほか、以下のような資料にも掲載されている。
『和歌文学大系 47 和漢朗詠集』(久保田淳/監修 佐藤直生/著 明治書院 2011.7)
p.8の13に全文と現代語訳の掲載があり、参考として「詩題は白居易3442春暖に拠る。」等の記述あり。
『和漢朗詠集(新潮日本古典集成)』([藤原公任/撰] 大曽根章介・堀内秀晃/校注 新潮社 1983.9)
p.15の13に全文掲載。頭注に、口語訳と評釈が掲載されている。
[事例作成日:2021年7月30日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 漢詩文.日本漢文学 (919 10版)
- 参考資料
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- 中国学芸大事典 近藤/春雄∥著 大修館書店 1980 (127)
- 国史大辞典 14 国史大辞典編集委員会∥編 吉川弘文館 1993.4 (874-875)
- 日本古典文学大系 73 岩波書店 1956.1 (50)
- 和漢朗詠集 川口/久雄‖全訳注 講談社 1982.2 (29-30)
- 和歌文学大系 47 久保田/淳∥監修 明治書院 2011.7 (8)
- 和漢朗詠集 [藤原/公任∥撰] 新潮社 1983.9 (15)
- キーワード
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- 漢詩(カンシ)
- 和漢朗詠集(わかんろうえいしゅう)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000304186