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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000253646
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
6001035847
事例作成日
(Creation date)
2018/11/17登録日時
(Registration date)
2019年03月25日 00時30分更新日時
(Last update)
2019年03月25日 00時30分
質問
(Question)
福澤諭吉は好んでパンを食したというが、そのことについて書かれた資料があれば、教えてほしい。
回答
(Answer)
<図書>
次の資料に諭吉のパン食についての記述があります。
・『福沢諭吉全集 第17巻』([福沢諭吉/著]  岩波書店 1961) 
p.561-562「松岡勇記宛 明治二十六年七月二日」の手紙には松岡に送ってもらった夏みかんのお礼と其の皮をマーマレードにする方法を記し、それをパンにつけて食べると「誠に結構」だったと綴られています。

・『グルマン福沢諭吉の食卓』(小菅桂子/著  ドメス出版 1993.5)
p.136 「パンにバタあれば最妙なり」との諭吉の手紙の一節を紹介しています。出典は、次の資料です。

※『福沢諭吉伝 第4巻』(石河幹明/著 岩波書店 1932)
p.240 「第四十三編 先生の健康と摂生 第一 平素の飲食嗜好」の項に六十二歳の時の食物として、「食前に牛乳に紅茶かコツヒーを加へ、パンにバタあれば最妙なり。宅にては毎朝用ひ候得共、旅中は必ずしも求めず。」とあります。

p.144 「パンの耳事件」のエピソードが記されています。

※福沢諭吉の門人、松永安左エ門の著作集に上記の「パンの耳」に関するエピソードが語られています。
『松永安左ェ門著作集 第1巻』(松永安左ェ門/著  五月書房 1982.12)
p.153-155 「パンの食い方まで教わる」

p.139 「諭吉がパン食を好んだ背景にはもうひとつ脚気問題があったのではないだろうかと推察される。」との記述があります。

※当時のパン食について、以下の資料に参考になる記述がありました。
『コムギ粉の食文化史』(岡田哲/著  朝倉書店 1993.4)
p.166-180 「7.2 パンの伝来」「(1) 兵糧パンの研究」
p.170-171に「幕府の兵食を引き継いだ海軍は、明治5年(1872)麺糧を採用、遠洋航海などにもパン食を取り上げている。また、陸軍は西南の役での成功により、明治10年(1877)に重焼麺麭を兵食として採用している。また、脚気にかかる者が多く、明治11年(1878)に東京の神田に国立脚気病院が設立され、西洋医によるパン食療法がおこなわれている。原因は不明であったが、パンを食べていると脚気になりにくいことが経験的にわかってきた。」

また、以下の資料にも諭吉のパン食についての記述があります。
・『医者のみた福沢諭吉:先生、ミイラとなって昭和に出現 (中公新書)』(土屋雅春/著  中央公論社  1996.10)
p.21-29 「福沢諭吉と食事」
p.23 「欧米から帰国した後、朝食にはパンにバター、半熟玉子、カフェ・オ・レやミルク・ティーといった洋食を取り入れ、自らの健康法の一つと称して日課としていた米搗きでできた米飯を食べることにしていた。これは単なる西洋かぶれではなく、栄養学的見地に基づいて、自身の健康のために取り入れていたのであろう。」

<インターネット情報>
・[ステンドグラス]福澤諭吉と「食」(慶応義塾大学) 2005/07/01 「塾」2005年SUMMER(No.247)掲載
https://www.keio.ac.jp/ja/contents/stained_glass/2005/247.html  (2018.11.17現在)
「明治期には、肉食や乳製品の普及に尽力され、慶應義塾の食堂にも早くから西洋食(パン食)を導入した。先生自身も朝食でのパン食を好み、滋養豊かなパンの耳を食べずに捨てた塾生を叱責するというエピソードも残している。」


[事例作成日:2018年11月17日]
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
個人伝記  (289 10版)
参考資料
(Reference materials)
福沢諭吉全集 第17巻 福沢/諭吉∥著 岩波書店 1961 (561-562)
グルマン福沢諭吉の食卓 小菅/桂子∥著 ドメス出版 1993.5 (136、139、144)
福沢諭吉伝 第4巻 石河/幹明∥著 岩波書店 1932 (240)
松永安左ェ門著作集 第1巻 松永/安左ェ門∥著 五月書房 1982.12 (153-155)
コムギ粉の食文化史 岡田/哲∥著 朝倉書店 1993.4 (170-171)
医者のみた福沢諭吉 土屋/雅春∥著 中央公論社 1996.10 (23)
https://www.keio.ac.jp/ja/contents/stained_glass/2005/247.html  ([ステンドグラス]福澤諭吉と「食」(慶応義塾大学))
キーワード
(Keywords)
福沢諭吉(フクザワユキチ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
人物・団体
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000253646解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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