レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/07/26
- 登録日時
- 2020/09/16 00:30
- 更新日時
- 2020/09/16 00:30
- 管理番号
- 6900004792
- 質問
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解決
武内つなよしの『赤胴鈴之助』は最初に描いた人が違うと聞いたが本当か。また、それを読みたいのでどこに収録されているか知りたい。
- 回答
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<最初の作者について>
『赤胴鈴之助』を最初に描いたのは、福井英一である。
・『漫画大博物館』(松本零士/編・著 日高敏/編・著 小学館クリエイティブ 2004.12)p.317
「赤胴鈴之助」の記述があり、「『赤胴鈴之助』は福井英一が『少年画報』昭和29年8月号から連載をはじめるが、1回分4頁の原稿を描き上げたところで急逝」と書かれている。
以下にも同様の記述があった。
・『日本児童文学大事典 第二巻 人名 な~わ 事項・逐次刊行物』(大阪国際児童文学館/編 大日本図書 1993.10)p.111「福井英一」の項目
「一方、五四年八月号からは『少年画報』で『赤胴鈴之助』の連載を始めたが、急死のため福井の筆は第一回のみ。あとを武内つなよしが引き継いだ。」
・『武内つなよしの世界:赤胴鈴之助(少年のころの「思い出漫画劇場」)』(武内つなよし/[作] 講談社 2009.10)p.197-198「武内つなよしの『赤胴鈴之助』」
「絵物語中心の『冒険活劇文庫』から、いち早くマンガ重視へと展開していった『少年画報』誌上で、時代物を得意とした福井英一が、満を持して連載を始めたのが『赤胴鈴之助』である。作者福井英一はもとより、全社あげて期待された作品だけに、一九五四(昭和二九)年八月号に掲載された連載第一回では、堂々と、巻頭カラー四ページをかざっている。…(中略)…その『赤胴鈴之助』は、第一回の原稿がわたされ、第二回の下書きができたところで悲劇が起こってしまう。なんと、福井が過労のため急死したのである。一九五四(昭和二九)年六月二六日、享年三三の若さであった。」
<福井英一が描いた4ページの原稿について>
上記より『少年画報』1954年8月号に掲載されていたことがわかる。
当該巻号は当館未所蔵であるが、以下の資料に収録されていた。
・『少年画報大全 昭和23年-昭和43年 20世紀冒険活劇の少年世界』(少年画報社 2001.8)p.9「福井版赤胴鈴之助 幻の第一話完全復刻」
完全復刻として、4ページ分の誌面が1ページにカラーで掲載されている。
[事例作成日:2020年7月26日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 漫画.挿絵.児童画 (726 10版)
- 参考資料
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- 漫画大博物館 松本/零士∥著 小学館クリエイティブ 2004.12 (317)
- 日本児童文学大事典 第二巻 人名 な~わ 事項・逐次刊行物 大阪国際児童文学館∥編 大日本図書 1993.10 (111)
- 武内つなよしの世界 武内/つなよし∥〔作〕 講談社 2009.10 (197-198)
- 少年画報大全 昭和23年-昭和43年 本間/正幸∥監修 少年画報社 2001.8 (9)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- 図・絵
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000287208