レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005/09/16
- 登録日時
- 2006/07/28 02:11
- 更新日時
- 2008/03/17 14:42
- 管理番号
- 埼浦‐2006‐042
- 質問
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解決
『姓氏家系大辞典 3』(太田亮著)の〈保井〉(ヤスヰ)の項に「武蔵国足立郡に保井庄あり」とあるが、〈保井庄〉は現在のどこにあたるか。
- 回答
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『武蔵』(太田亮)p136に〈保井庄〉の項目あり。これによれば、現在の北本市深井、中丸あたりである。
ただし、典拠資料としてあげられている『新編武蔵風土記稿』と『大日本地名辞書』には〈保井庄〉または〈保井〉という地名は見あたらない。
『新編武蔵風土記稿 7』p127〈深井庄〉、『大日本地名辞書 6』p514〈深井〉あり。これは『武蔵』p136〈保井庄〉と同じ解説文であること
から、太田亮氏の資料に記載されている〈保井庄〉は〈深井庄〉のことではないかと推察される。以上を回答する。
- 回答プロセス
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『埼玉県の地名』(平凡社)『角川日本地名大辞典 埼玉県』『角川日本地名大辞典 東京都』『新編埼玉県史 通史』『新編武蔵風土記稿 索引』、その他の資料に〈保井〉という地名は見あたらず。
『武蔵』にのみ〈保井庄〉あり。本書には以下の記述あり。「保井庄 (フ)合村七、上下深井村より起りし庄名ならん、(三)鴻巣辺の奮庄名なりしと云。近世は村名に残りしを、今は宮内、本宿中丸、花元木などと合せ中丸村と云、鴻巣駅の南に隣る。」。(フ)『新編武蔵風土記稿』、(三)『大日本地名辞書』。
〈深井〉であらためて『新編武蔵風土記稿』と『大日本地名辞書』を調べた結果、『新編武蔵風土記稿 7』p127〈深井庄〉、『大日本地名辞書 6』p514〈深井〉で記述あり。その内容は『武蔵』の記述と同じ内容。
〈深井〉という地名なら『埼玉の地名』(平凡社)p291、『角川日本地名大辞典』p742-743にあり。以上のことから、太田亮氏の資料に記載されている〈保井〉は〈深井〉のことではないかと推察される。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『武蔵』(太田亮 有峰書店 1970)
- 『新編武蔵風土記稿 [第4期] 7』(蘆田伊人/編集校訂) ((『大日本地誌体系 13』 雄山閣 1996))
- 『大日本地名辞書 6 増補』(吉田東伍 富山房 1990)
- キーワード
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- 北本市(キタモトシ)-埼玉県-地名
- 武蔵国-歴史
- 郷土資料
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- その他
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000029741