レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/12/03
- 登録日時
- 2015/09/25 12:52
- 更新日時
- 2015/11/17 11:28
- 管理番号
- 埼熊-2015-053
- 質問
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未解決
有働亨の俳句「沈丁にすこし開けおく夜の障子」について、「開けおく」を「開け奥」と記載している資料があった。初出ではどちらなのか知りたい。
- 回答
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初出の確認はできなかった。初出の可能性が高い資料を紹介した。
紹介した資料の記述は「開けおく(開けをく)」。
『図説 俳句大歳時記 〔2〕 春』(角川書店編 角川書店 1974)
p374「沈丁花」の項あり。当該句あり。記述は「開けおく」。出典は「馬酔木」。
《国会図デジタルコレクション》「馬酔木 41巻5号」(馬酔木発行所 1962.5)(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8100203 国会図 2015/11/16最終確認)図書館送信参加館内公開
9コマ「五月集」に該当句あり。記述は「沈丁にすこし開けをく夜の障子」。
- 回答プロセス
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『現代俳句辞典』(角川書店 1977)
p64「有働亨」あり。「句集に『汐路』(昭45)、共著に水原秋櫻子編『現代俳句鑑賞辞典』(昭49)がある。」との記述あり。
『図説 俳句大歳時記 〔2〕 春』(角川書店編 角川書店 1974)
p374「沈丁花」の項があり、当該句がある。「開けおく」との記述がある。句の出典は「馬酔木」。
資料の初版が昭和39年であり、当該句の出典は「馬酔木」であることから、初出からの引用の可能性が高い。
『現代俳句大系 13 昭和39年~昭和46年』(安住敦〔ほか〕編 角川書店 1980)
p349 汐路〈有働亨〉「昭和三十六年・三十七年」の項に当該句あり。記述は「沈丁に夜の障子を開けてをく」とあり。
句集後記より「昭和二十五年以前の作品は全部削りました。」とあるため、当該句は昭和25-45年の内に作成と推測される。
『新歳時記 春 河出文庫』(平井照敏編 河出書房新社 1989)
p290-291「沈丁花」の項に、当該句あり。記述は「開けおく」。
《国会図デジタルコレクション》「馬酔木 41巻5号」(馬酔木発行所 1962.5)(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8100203 国会図 2015/11/16最終確認)図書館送信参加館内公開
9コマ「五月集」に該当句あり。表記は「沈丁にすこし開けをく夜の障子」。
【その他調査済み資料】
『現代俳句鑑賞辞典』(水原秋桜子編 東京堂出版 1988)
p315「とおる」有働亨の句あり。当該句はなし。
『現代俳句大辞典』(安住敦〔ほか〕編 明治書院 1980)
p64「有働亨」の項があるが当該句はなし。
『日本名句集成』(飯田竜太〔ほか〕編 学灯社 1991)
p477-478「有働亨」の項があるが当該句はなし。
『角川版ふるさと大歳時記 7 九州・沖縄ふるさと大歳時記』(角川文化振興財団編 角川書店 1991)
p91「沈丁花」の項はあるが当該句なし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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- 『図説 俳句大歳時記 〔2〕 春』(角川書店編 角川書店 1974)
- 《国会図デジタルコレクション》「馬酔木 41巻5号」(馬酔木発行所 1962.5)(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8100203 国会図 2015/11/16最終確認)
- キーワード
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- 沈丁花
- 有働 亨(ウドウ トオル)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000180789