レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2001/07/05
- 登録日時
- 2005/02/17 02:13
- 更新日時
- 2009/10/29 14:51
- 管理番号
- 埼久-2001-039
- 質問
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未解決
大正7年12月(不確定)の雑誌「成■」に薄田泣菫が書いた「粕谷の半日」という文章が掲載されているらしい。①掲載雑誌名を正確に知りたい。②「粕谷の半日」を読みたい。
- 回答
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①掲載雑誌名 質問者の追加情報から「成同(ジョウドウ)」と判明する。大谷大学図、福島大学図で所蔵する。
②「粕谷の半日」 該当の書誌は確認できず。『薄田泣菫全集』所収の随筆に「徳富健次郎氏」があるが、特定はできず。
- 回答プロセス
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①掲載雑誌名
誌名の2字目が判読不能のため1字めの「成」を手がかりに、《NACSIS Webcat》『明治雑誌目次総覧』『戦後雑誌目次総覧』『誌名変遷マップ』
を探索するがわからず。
後日質問者より連絡があり、日記の他の箇所から「成同(ジョウドウ)」と判明する。
あらためて《NACSIS Webcat》で検索すると、大谷大学図、福島大学図で所蔵。
②「粕谷の半日」
『薄田泣菫全集 1~8』を見ると「女商人」(3巻)「若葉の雨」(5巻)「徳富健次郎氏」(6巻)「徳富健次郎氏」(8巻)が徳富蘆花に関係した文章だが、
「粕谷の半日」という題名ではない。
『個人全集・内容綜覧』から『薄田泣菫全集』を見るが、やはり〈粕谷〉または〈半日〉を含む題名はなし。
『近代文学研究叢書 57』の泣菫著作年表にも該当作品なし。また、掲載誌名にも「成■」は見あたらず。
なお、同年表の題名から蘆花に関係すると思われるのは、「蘆花氏と本屋」「蘆花の置土産」「蘆花氏と女商人」「徳富健次郎氏」。
このうち「徳富健次郎氏」は泣菫が粕谷の蘆花邸を訪れた時のことを描いた随筆だが、訪れた日は大正8年1月17日となっており、質問の月日とは
一致しない。
以上を報告して類縁機関への調査依頼を打診すると、これでいいとのこと。『薄田泣菫全集』の蘆花関係箇所を複写希望。その旨対応する。
- 事前調査事項
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出典は未刊行の徳富蘆花の日記で大正8年1月7日の原文コピー。崩し字のため判読が困難。
- NDC
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- 日本語 (051 9版)
- 評論.エッセイ.随筆 (914 9版)
- 参考資料
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- 『薄田泣菫全集 8 創作・随筆・童話篇』(創元社 1984)
- キーワード
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- 徳富 蘆花(トクトミ ロカ)
- 薄田 泣菫(ススキダ キュウキン)
- 雑誌
- 随筆-日本文学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000019959