レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年09月05日
- 登録日時
- 2013/11/27 17:57
- 更新日時
- 2014/02/12 15:43
- 管理番号
- 埼久-2013-057
- 質問
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未解決
絵本で『ウラパン・オコサ』(谷川晃一作 童心社 1999)という本があるが、ウラパン・オコサとは、どこの国の数え方なのか。もしくは作者の考えた数え方なのか。
- 回答
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現物や《国会図サーチ》の抄録によると、作者が子どもの頃、聞いた話とされている。
これ以上のことは参考資料や他のインターネット検索でも確認できなかった。
(2014/02/07追記)
事例公開後の情報提供に基づき再調査したところ、「トレス海峡の西部部族の数詞」にあることが確認できた。
『未開社会の思惟 上』(レヴィ・ブリュル著 山田吉彦訳 岩波書店 1975)
p241ハッドンによる「トレス海峡の西部部族」で紹介あり。
巻末の引用書目にはHaddon「The West Tribes of Torres Staraits 」(「Journal of the Anthropological Institute 19」p303-305)とあり。
『数詞って何だろう』(加藤良作著 ダイヤモンド社 1996)
p82「トレス海峡の西部部族の数詞(今から百年ほど前のもの)が2進法の数詞であった(表21).2つの数詞urapun,okosaで数えている.」
とあり。
p83の表には「トレス海峡の西部部族の数詞」(1~6以上の数え方)が、「トレス海峡のムレイ諸島」「ブッシュマン」の数え方と比較して掲載されている。
『数詞 その誕生と変遷』(小林功長著 星林社 1998)
にも『数詞って何だろう』からの引用として同内容が掲載されている(p15)。
- 回答プロセス
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《国会図サーチ》の要約・抄録以外の情報は見当たらなかった。(http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002772136-00 国会図 2013/11/27最終確認)
「作者が子どもの頃、かずが二つしかない南の島の話を聞いた。一つがウラパン、二つがオコサ、三つがオコサ・ウラパンとかぞえる、1と2だけでかず遊び(日本図書館協会)」
第5回日本絵本賞受賞作なので「毎日新聞 2000年4月5日 23面」を確認するがあらすじのみで解説なし。
《NDL-OPAC(雑索)》を〈ウラパンオコサ〉〈谷川 晃一〉で検索するが該当なし。
自館作成《児童室所蔵雑誌記事索引DB》該当なし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 児童文学研究 (909 9版)
- 漫画.挿絵.児童画 (726 9版)
- 言語学 (801 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 数え方
- 谷川 晃一(タニガワ コウイチ)
- 絵本
- 数詞
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 児童
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000141266