レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/01/21
- 登録日時
- 2021/03/20 00:30
- 更新日時
- 2021/03/20 00:30
- 管理番号
- 6001048372
- 質問
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解決
大相撲で新序出世披露という儀式があるそうだが、どういうことをするのか?
- 回答
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「大相撲」をキーワードに大阪府立図書館のOPACで所蔵検索し、相撲用語に関する資料などを調べました。以下の資料に新序出世披露について載っていました。
・『相撲大事典 第4版』(金指基/原著 現代書館 2015.1)p.157-158
「新弟子は、前相撲を取って新序となり、翌場所からしこ名が番付の序ノ口に記載される。この新序になったときに、土俵上で行司の出世披露言上とともに紹介される儀式をいう。本場所中、三段目の取組の途中で行われる。出世披露言上は「出世離れ」ともいい、幕下行司以下の行司が行う。呼出が「東西東西」と触れた後、行司は「これに控えおります、力士儀にござります。ただ今までは、番付外に取らせおきましたところ、当場所成績優秀につき、本日より番付面に差し加えおきまするあいだ、以後相変わらずごひいきお引き立てのほど、ひとえに願いあげたてまつります」と口上を述べる。新序力士は、親方や兄弟子の化粧廻しを借りて締め、披露された後、協会の各部署に所蔵部屋としこ名を述べてあいさつをして回る。」
・『詳しくなる大相撲』(根間弘海/著 専修大学出版局 2020.8)p.9-12
「前相撲を取り終えて出世が決まったら、同じ場所中に「新序出世披露」の儀式が行われる。この儀式は、いずれの場所でも三段目の取組の途中で行われる。新弟子数は場所によって違うため、行われる回数が異なる。通常三月場所は入門者が多く、五日目(一番出世)、九日目(二番出世)、十二日目(三番出世)の三回行われるが、入門者が少ない他の場所は八日目に一回だけ行われる。(中略)新序出世力士はこの儀式のとき初めて化粧廻しをつける。化粧廻しは相撲部屋の先輩力士や師匠などから借りたものである。儀式を終えると、出世力士たちは国技館の各部署に挨拶回りをする。」
・『大相撲語辞典:相撲にまつわる言葉をイラストと豆知識でどすこいと読み解く』(福家聡子/著 誠文堂新光社 2018.3)p.104
「翌場所から序ノ口の番付に初めて載ることが決まった新弟子たちを「新序」と呼ぶが、彼らを観客に披露する儀式。本場所の三段目の取組の途中で行われる。新序力士は親方や兄弟子の化粧廻しを借りて締め、土俵に上がって整列し、一人ひとり紹介されていく。そして若い行司が披露の趣旨を伝える口上を述べる。その後、化粧廻し姿のまま、相撲協会の各部署へ挨拶回りをする。」
・『決定版!大相撲観戦道場:相撲の楽しみ方教えます』(『相撲』編集部/編 ベースボール・マガジン社 2000.9)p.52
「前相撲で新序出世を果たすと、兄弟子の化粧廻しを着けさせてもらい、土俵上で来場所から序ノ口番付に載ると披露を受ける。」
[事例作成日:2021年1月21日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 相撲.拳闘.競馬 (788 10版)
- 参考資料
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- 相撲大事典 第4版 金指/基‖原著 現代書館 2015.1 (157-158)
- 詳しくなる大相撲 根間/弘海‖著 専修大学出版局 2020.8 (9-12)
- 大相撲語辞典 福家/聡子‖著 誠文堂新光社 2018.3 (104)
- 決定版!大相撲観戦道場 『相撲』編集部∥編 ベースボール・マガジン社 2000.9 (52)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000295531