レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/07/14
- 登録日時
- 2007/02/11 02:10
- 更新日時
- 2009/11/12 15:46
- 管理番号
- 埼久-2006-042
- 質問
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未解決
①バレエ「くるみ割り人形」に金平糖の精が登場するが、なぜ金平糖と訳されたのか。
②公演が行われている国(イタリアやロシア)ではなんと訳されているか。
- 回答
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①なぜ金平糖と訳されたのか
Web情報で、いくつかのサイトに情報があり。明治33年に出版された「Tchaikovsky, his life and works」(Newmarch,Rosa Harriet Jeaffreson)を、大正14年に音楽評論家の柿沼太郎が〈Sugar Plum〉を〈金平糖〉と翻訳したのが最初ではないかとの記載がある。これが日本で最初のものかは確認できず。また、翌大正15年の読売新聞のラジオ放送の解説記事で4月18日朝刊に「糖杏の精の踊」が、10月25日夕刊に「金平糖の舞踏」があり、「金平糖」以外の訳も見られる。
②外国での訳され方
各国の公演記録は見つからず、Web情報で見られた以下の翻訳例を紹介する。
〔英〕Dance of the Sugar Plum Fairy、〔仏〕Danse de la fee Dragee、〔独〕Tanz der Zuckerfee、〔伊〕Danza della Fata Confetto、〔フィンランド〕Makeishaltijattaren ja prinssin loppuhuipennos、〔中〕糖衣仙女之舞あるいは糖梅仙子之舞、〔露〕Taнец Феи Драже。
- 回答プロセス
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①バレエ音楽関係図書、雑誌、チャイコフスキー関係書、音楽関係事典類などにあたるが見あたらず。
「チャイコフスキー・一生と作品研究」には参考になる記述なし。CDの解説書は不明のため確認できず。
『読売新聞CD-ROM』を検索すると、訳の違う2点の記事が見つかる。
②外国の公演パンフレット等は所蔵なし。
参考までに《Wikipedia》の各国版で〈くるみ割人形〉の項より英、仏、独、伊、中、露などの各言語訳を紹介する。
- 事前調査事項
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調査済み資料:「バレエ101物語」「バレエって何?」
個人のWebページ《今週のバレエ音楽》には、大正14年に音楽評論家の柿沼太郎氏が英語訳からの翻訳との記述あり。
(http://www.bcap.co.jp/n-ballet/index/music/midi.html 2006/07/14最終確認)
- NDC
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- 舞踊.バレエ (769 9版)
- 言語学 (801 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- バレエ-舞踏-くるみ割り人形
- 金平糖-菓子
- Tchaikovsky Peter Ilyich(チャイコフスキー ピョートル イリイチ)
- バレエ-ロシア
- 翻訳法
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000033332