レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年03月30日
- 登録日時
- 2019/01/29 12:20
- 更新日時
- 2019/06/18 18:04
- 管理番号
- 20120330-1
- 質問
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解決
七輪で孟宗竹を曲げているがうまくいかない。竹の曲げ方がのっている本はないか。
- 回答
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①竹一文字では検索しにくいため件名標目表で分類番号を探し検索。
629.7「タケ・ササ」、657.9「竹資源」「竹の魅力と活用」、653.8「竹を知る本」には載ってなかった。
②児童書の754.7「竹細工・木細工をつくろう」にろうそくであぶると載っていたが、分厚い孟宗竹を曲げるため七輪ではうまくいかない。
下処理等があるのではないかとのこと。
③「やさしく編む竹細工入門」稲垣尚友著、「自然素材で作る竹細工」自然素材工作部編には記載なし。
以上を回答としました。
④2019.1再調査。一般書754.7竹細工の書架を目視確認。
『ザルとカゴを編む 職人の技に学ぶ竹細工』
p131 ヒゴの曲げ方として「10ミリ径の鉄棒をコンロで焼く」「フック掛けヒゴの曲げ部分に熱した鉄棒を当てて曲げる」
「直角になるまで曲げたら、水で冷やす」と記載あり。
『竹かご編みの発想と技法』
p148 縁の形を作る 鉄製のケーキ型を使いその枠にそって竹を曲げ入れ工業用ドライヤーで熱を加え曲げる方法の紹介あり(写真あり)。
工業用ドライヤーがない場合はコンロなどであらかじめ型を温めておく(空焚きにならないよう水を入れる)とよいとされています。
その他の作り方として、工業用ドライヤーを直接使う、アルコールランプを使うなどの記載あり。
『かごと器を編む竹細工 上達のポイント』
p31 竹ひごの作り方の中に、細く薄く割り、面取りまでした状態から一晩水につけておくとひごが柔らかくなり仕上げの作業がスムーズに進むとの記載あり。
p117-119 「火曲げ」の方法、「ひごの弾力性を活かして角を形成する」「火曲げでフチをつくる」と写真付きで方法を紹介。
タイミングを逃さず曲げる方法として「竹を熱していると、竹が柔らかくなり、曲がる瞬間がある。タイミングを逃さずに曲げることがコツ。
熱しすぎると、竹が固くなり割れてしまったり、焦げてしまったりするので注意が必要」とある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 森林立地.造林 (653)
- 森林利用.林産物.木材学 (657)
- 木竹工芸 (754)
- 参考資料
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- 『竹細工・木工細工をつくろう はじまりのもの体験シリーズ 3』宮内 正勝/監修 リブリオ出版 2003.3 4-86057-112-6
- 『ザルとカゴを編む 職人の技に学ぶ竹細工』稻垣 尚友/著 日貿出版社 2013.3 978-4-8170-8191-9
- 『竹かご編みの発想と技法 異素材との組ませ方から使い方まで工夫と手順がわかる 人気作家のアイデアとノウハウを細かく紹介』竹かご部/編 誠文堂新光社 2017.10 978-4-416-61740-3
- 『コツがわかる本 かごと器を編む竹細工 上達のポイント』田中 瑞波/監修 メイツ出版 2016.6 978-4-7804-1724-1
- キーワード
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- 竹細工(たけざいく)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000250762