レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/05/17
- 登録日時
- 2018/07/30 00:30
- 更新日時
- 2018/07/30 00:30
- 管理番号
- 6001031942
- 質問
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解決
箪笥(たんす)がいつ頃から使われはじめたのか知りたい。
- 回答
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以下の資料の記述から明確にはわかりませんが、江戸時代の明暦から延宝期と思われます。
・『絵引民具の事典』(岩井宏實/監修 河出書房新社 2008.9)
p.188「箪笥」の項
「江戸時代になると引出付きの衣装箪笥がつくられるようになり、中期には町家を中心に急速に普及していった。」
・『道具と暮らしの江戸時代 (歴史文化ライブラリー)』(小泉和子/著 吉川弘文館 1999.4)
p.24-「箪笥の出現」
「箪笥は十七世紀の半ば過ぎ、ちょうど明暦の大火の後あたりに生まれたと考えられる。」
・『簞笥 (ものと人間の文化史)』(小泉和子/著 法政大学出版局 1982.2)
p.8-「箪笥の成立時期」
「明暦(一六五五-五七)の頃は、まだ長持、車長持が全盛で(中略)箪笥が出てくる史料として、現在までに見つかったもっとも古いものは、延宝七年(一六七九)の地誌『難波鶴』(難波隠子編)で、(中略)したがって、箪笥の発生時期というものは、明暦大火後から延宝以前ということになる。」
・『室内と家具の歴史』(小泉和子/著 中央公論社 1995.3)
p.245-「箪笥の誕生」の「箪笥の条件」の項
「箪笥が普及して行ったのは十七世紀末から十八世紀初めにかけてであったが、箪笥が出現したのは寛文期(一六六一~七二)頃だと考えられる。」
[事例作成日:2018年5月17日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 8版)
- 参考資料
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- 絵引民具の事典 岩井/宏實∥監修 河出書房新社 2008.9 (188)
- 道具と暮らしの江戸時代 小泉/和子∥著 吉川弘文館 1999.4 (24)
- 簞笥 小泉/和子∥著 法政大学出版局 1982.2 (8)
- 室内と家具の歴史 小泉/和子∥著 中央公論社 1995.3 (245)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000239755