レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年11月30日
- 登録日時
- 2018/05/23 14:25
- 更新日時
- 2018/07/18 17:08
- 管理番号
- 埼熊-2018-008
- 質問
-
未解決
江戸時代に来日した朝鮮通信使に供給した食糧の内、野菜の項目に「つついも」という芋があるが、この芋がどのような芋なのか知りたい。
- 回答
-
「つついも」に関する記述は確認できなかった。
参考までに、事前調査資料の中に記述があった「つくいも」や江戸時代のいもについて、以下の資料を紹介した。
『朝鮮通信使をもてなした料理』(高正晴子著 明石書店 2010)
p160、168、175に「つく芋」の記述あり。
『江戸時代の野菜の品種』(杉山直儀著 杉山直儀 1995)
p117-120「29.ヤマノイモ」
p119-120「本草図譜 巻之五十 菜部 柔滑菜」
- 回答プロセス
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1 自館目録を〈朝鮮通信使〉で検索する。
『朝鮮通信使の饗応』(高正晴子著 明石書店 2001)(質問者事前調査資料)
p158、173、174、177、180 食糧供給の品目として「つついも(筒いも、つつ芋)」の記述あり。
『朝鮮通信使をもてなした料理』(高正晴子著 明石書店 2010)(質問者事前調査資料)
「つついも」の記述無し。
2 《ルーラル電子図書館》(農山漁村文化協会)を〈つついも〉で検索する。
該当なし。
3 《国会図書館レファレンス協同データベース》(https://crd.ndl.go.jp/reference/ 国会図書館)を〈朝鮮通信使〉で検索する。
「朝鮮通信使が大坂で供された食事について知りたい。」(大阪府立中央図書館 https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000101442)
「朝鮮通信使をもてなした饗応料理について調べている。どんな内容の料理であったのか知りたい。」(千代田区立千代田図書館 https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000097558)
いずれも「つついも」について記述なし。
4 NDC分類〈383〉の棚にあたる。
『江戸の食生活』(原田信男著 岩波書店 2003)
つついも、つくいもの記述なし。
『世界の食文化 1 韓国』(大塚滋〔ほか〕編 農山漁村文化協会 2005)
p74「朝鮮通信使の食事から」
つついも、つくいもの記述はないが、朝鮮通信使の食事について記述のある資料を挙げている。
5 江戸時代のいもについて調査する。
(1)自館目録を〈江戸 & 野菜〉で検索する。
『江戸時代の野菜の品種』(回答資料)
『食生活語彙五種便覧』(川上行蔵/著 岩波書店 2006)
p198「つくねいも」
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2016年11月30日。
- 事前調査事項
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『朝鮮通信使の饗応』(高正晴子著 明石書店 2001)
この芋は10回目の延享5年(1748)と11回目の宝暦13(1764)年に供給されている。
『朝鮮通信使をもてなした料理』(高正晴子著 明石書店 2010)
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 10版)
- 日本史 (21)
- 参考資料
- キーワード
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- 食物-日本-歴史-江戸時代
- 朝鮮通信使
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000236379