レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/04/15
- 登録日時
- 2016/07/02 00:30
- 更新日時
- 2016/07/02 00:30
- 管理番号
- 6001015383
- 質問
-
解決
「子どもの心のケアにアニマルセラピーが有効だ」ということが書かれた資料を探している。特に、猫を使ったセラピーについて書かれているものが読みたい。
- 回答
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<図書>
・猫
1.『奇跡の猫ビリー:自閉症の少年に寄り添って』
(ルイーズ・ブース/著 竹書房 2015.11)
飼い猫とのふれあいを通して自閉症の少年が改善していく様子を、少年の母親が記した資料です。
2.『自閉症のある人のアニマルセラピー:生活を豊かにする動物たちのちから』
(メロピー・パブリデス/著 明石書店 2011.6)
p.208-212に、猫を飼っているアスペルガー症候群の少年の事例が掲載されています。「息子の猫への興味と人間とのかかわりへの興味が、併行して育ってきている」(p.208-209)という母親の考えが記されています。
・猫以外
3.『アニマルセラピー:動物介在看護の現状と展望』
(熊坂隆行/監修 本の泉社 2012.8)
p.87-112に、日本の子ども病院において、初めて常勤のセラピードッグとなった「ベイリー」の活動が記されています。効果の実例として、ベイリーと一緒であれば、子どもたちは強い痛みを伴う検査や手術を落ち着いて受けることができたといった事例が紹介されています。
4.『イルカがくれた奇跡:障害児とアニマルセラピー』
(カタリーナ・ツィンマー/著 白水社 2006.1)
脳に障がいをもった2人の少女とイルカのふれあいの様子が記された資料です。4歳になるまで話すことも物をつかむこともできなかった少女は、イルカと接触するうちにいくつかの言葉を話せるようになります。
<論文>
(凡例)
執筆者「論文タイトル」
『掲載誌タイトル』巻(号) (発行者 発行年月) 掲載頁
・猫
5. 飯田 俊穂ほか「学校不適応傾向の児童・生徒に対するアニマルセラピーの心理的効果についての分析」
『心身医学』48(11) (2008.11.01 一般社団法人日本心身医学会) p.945-954
プログラム内で児童・生徒がふれあう動物にねこが含まれていますが、動物別の結果はありません。
抄録では、「アニマルセラピーを3回以上施行した症例に対し、心理状態の(緊張-不安、活気、疲労、混乱)の改善、自我状態の安定傾向を認めた」(p.945)と書かれています。
6. 横山 章光「特別企画 アニマル・セラピーが子どものこころを開く(上)ペットの飼育で育まれるもの」
『児童心理』56(10) (2002-07 金子書房) p.994-999
p.996に、オーストラリアの小学校で、教室に猫を導入した事例が掲載されています。結果として、「学校がすこぶる楽しくなり、責任感も少しずつ増している」(p.998)と書かれています。
・猫以外
7. 大塚 敦子「こころ 子の心癒やす動物たち--子どもたちの心をアニマルセラピーでケアする米国の施設を訪ねた」
『アエラ』18(8) (2005.02.14 朝日新聞社) p.57-59
アニマルセラピーを積極的に活用しているアメリカの施設「グリーン・チムニーズ」に関する記事です。鳥のひなや犬とのふれあいを通じて、子どもたちが落ち着いて過ごせるようになったという事例が紹介されています。
[事例作成日:2016年4月15日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 臨床心理学.精神分析学 (146 8版)
- 障害児教育[特別支援教育] (378 8版)
- 臨床医学.診断.治療 (492 8版)
- 参考資料
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- 奇跡の猫ビリー ルイーズ・ブース‖著 竹書房 2015.11
- 自閉症のある人のアニマルセラピー メロピー・パブリデス∥著 明石書店 2011.6 (p.208-212)
- アニマルセラピー 熊坂/隆行∥監修 本の泉社 2012.8 (p.87-112)
- イルカがくれた奇跡 カタリーナ・ツィンマー∥[著] 白水社 2006.1
- 児童心理 児童研究会 金子書房 56(10-13)<771-774> 12号:臨増 (56(10) p.994-999)
- Aera 朝日新聞社編 朝日新聞出版 18(1-11)<902-912> 1,6号:増刊 10号:臨増 (18(8) p.57-59)
- http://ci.nii.ac.jp/ (「CiNii」(国立情報学研究所)(2016/04/15現在))
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000194310