レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2002/09/05
- 登録日時
- 2006/06/29 02:11
- 更新日時
- 2010/02/09 11:23
- 管理番号
- 埼久-2002-067
- 質問
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解決
明治36年に華厳の滝で投身自殺した一高生、藤村操が書いた「巌頭の賦」という詩の全文を知りたい。
- 回答
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藤村操が投身自殺したかたわらの立木に、樹皮を削って「巌頭の感」が書かれていた。以下の資料に全文が掲載されており、紹介する。
『明治過去帳』『日本文壇史 7』『現代日本記録全集 16』『青春の記録』(筑摩書房)。
- 回答プロセス
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〈詩〉ということで『日本近代文学大事典 3』にあたると、〈藤村操〉の項に「華厳の滝の巌頭の楢の木に遺書『巌頭の感』をのこして投身自殺した」とあり。《Google》で〈藤村操 & 巌頭〉を検索すると18件ヒットする。やはり、「巌頭の賦」ではなく「巌頭の感」となっている。全文を掲載したWebページもあるが、細部で文言が異なるため、活字資料を探す。
『新潮日本人名辞典』に一部掲載。『明治過去帳』に全文掲載あり、出典は「東京朝日新聞」。
『国史大辞典 12』〈藤村操〉の参考文献にあげられている『日本文壇史 7』にも全文が掲載されている。出典は「萬朝報」。
藤村操自殺当時(1903年5月22日)の他の新聞にも掲載されている可能性が高い。
このほかにも《NDL-OPAC》を〈巌頭の感〉で検索すると2件ヒットする。『現代日本記録全集 16』『青春の記録』にも収録されていることが判明する。
以上を回答する。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 社会病理 (368 9版)
- 参考資料
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- 『明治過去帳』(大植四郎 東京美術 1991)
- 『日本文壇史 7 硯友社の時代終る』(伊藤整 講談社 1964)
- 『現代日本記録全集 16 青春の記録』(筑摩書房 1968)
- 『青春の記録』(久山康 筑摩書房 1974)
- キーワード
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- 藤村 操(フジムラ ミサオ)
- 漢詩
- 自死-自殺-投身自殺
- 全集
- 学生-一高-第一高等学校
- 華厳の滝-日光-栃木県
- 人物-明治時代-日本
- 「巌頭の感」
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000029278