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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
所沢市立所沢図書館 (2310110)管理番号
(Control number)
所沢本-2021-010
事例作成日
(Creation date)
2019/07/15登録日時
(Registration date)
2021年07月26日 00時30分更新日時
(Last update)
2021年07月29日 12時14分
質問
(Question)
新々刀の祖。幕末に流行した長剣を多く手がけた「水心子正秀(すいしんしまさひで)」について知りたいです。どのような人生を送ったのか、生涯何本の刀を作ったのか、できれば作った刀の画像も見たいです。
回答
(Answer)
 「水心子正秀」は、川部儀八郎ともいい、寛延3年(1750) に現在の山形県南陽市に生まれ、幼名を三治郎、父を早くに失ったので、本家または母の実家で幼年期を過ごしたようです。初銘、鈴木宅英・英国、その後水心子を号し、正秀、正日出、正日天、天秀等の銘を切り、百数十名の門人を擁して、『刀剣実用論』『鍛錬玉函』『刀剣弁疑』等の名著を残しています。南陽市によりますと、生涯に 369 振りの刀を打っています。文政8年(1825-76歳)に亡くなっています。(この内容は、下の資料を参考にしました)
 
以下の資料に水心子正秀についての関連記載があります。
 〇『日本刀大百科事典 5』 福永酔剣/著 雄山閣出版 1993年    
 〇『日本刀工刀銘大鑑』 飯田一雄/著 淡交社 2016年   
 〇『刀剣銘字大鑑 第8巻』 本間薫山/編著 雄山閣 1983年    
 〇『刀工大鑑』 得能一男/著 光芸出版 2013年   
 〇『図解日本刀事典』 歴史群像編集部/編 学研 2006年
 〇『日本刀事典』 得能一男/著 光芸出版 2003年   
 〇『日本近世人名辞典』 竹内誠/編 吉川弘文館 2005年 
 〇『原色日本の美術 25』 小学館 1982年
 〇『日本国語大辞典 第12巻』 小学館国語辞典編集部/編集 小学館 2001年 
 〇『図説・日本刀大全』 稲田和彦/監修・文 学研 2006年
 
刀の写真が載っているのは以下の資料です。
 〇『日本刀大百科事典 5』 福永酔剣/著 雄山閣出版 1993年  
 〇『原色日本の美術 25』 小学館 1982年
 〇『図説・日本刀大全』 稲田和彦/監修・文 学研 2006年
 
出身地である「山形県南陽市のホームページ」にも関連記事の掲載がありました。
 〇市報「なんよう」29.8.1
  「どきどき文化財 vol.44 (社会教育課文化係)」
 〇市報「なんよう」30.6.1
  「どきどき文化財 vol.54 (社会教育課文化係)」
 ○南陽市の偉人「水心子 正秀 新々刀の巨匠・刀工」
 
国立国会図書館デジタルコレクション
 〇『刀剣雑話』 室津鯨太郎 著 南人社 1925年
 〇『刀剣実用論』 水心子正秀著 堀正平 註 剣道書刊行会 1935年
 〇『水心子正秀全集』(刀剣叢書 ; 第1編) 川口陟 編 南人社 1926年
回答プロセス
(Answering process)
1 所蔵資料の内容確認
 〇『日本刀大百科事典 5』 福永酔剣/著 雄山閣出版 1993年
  p85「まさひで 【正秀】」の項あり。
  「刀工。初代。出羽国置賜郡置賜郷元中山(山形県南陽市元中山) 諏訪の原の俗称〝田中〟において、寛延3年(1750) 、鈴木某の次男として出生。幼名を三治郎と呼ばれた。父を早く失ったので、母は兄・太兵衛と三治郎を連れ、本家の鈴木権次郎方に身を寄せた。(後略) 」との記載あり。
  口絵に「甲戌正秀 銘「水心子正秀」」の写真あり。
  口絵136に「水心子正秀の生誕の碑、口絵137に「水心子正秀の像」の写真あり。
  p85に「水心子正秀の顕彰碑」P86に「水心子正秀の墓」の写真あり。
  p87に「水心子正秀の銘」の刀の花押のある押形の写真あり。
 〇『日本刀工刀銘大鑑』 飯田一雄/著 淡交社 2016年
  p622「正秀 【まさひで】水心子 初代 武蔵国 江戸末期(寛政)」の項あり。
  「川部儀八郎。羽州赤湯に寛延3年に生まれる。明和のころに宮川吉英に学び鈴木三郎宅英と銘す。(中略)山形へ移り英国に改める。安永3年秋元家に抱えられ、川部五郎正秀に改銘する。(後略) 」との記載あり。
  p622「正日出 【まさひで】 武蔵国 江戸末期(文化)」の項あり。
  「水心子正秀の別銘。正秀は水心子と号し、水神子と切り、正秀を正日出、また正日天と切る。(中略)文政元年に子貞秀に正秀の名を譲り、天秀と改銘する。」との記載あり。
  年代別の押形の刀の銘の記載あり。  
 〇『刀剣銘字大鑑 第8巻』 本間薫山/編著 雄山閣 1983年
  p190「脇指 銘 正秀(刻印) 」の実拓あり。   
  「新々刀開創のよき警世家として知られる水心子正秀は寛延3年出羽赤湯の産で、初銘を鈴木宅英・英国といい、師は武州八王子の武蔵丸吉秀という。安永3年より川部儀八郎と名乗り秋元家に抱えられ、のち、浜町に住み正日出、正日天、天秀等ときり、百数十名の門人を擁して、『刀剣実用論』『鍛錬玉函』『刀剣弁疑』等の名著をのこしている。」との記載あり。
  p191「短刀 銘 六十七翁正秀(刻印)」の実拓あり。 
 〇『刀工大鑑』 得能一男/著 光芸出版 2013年
  p573「正秀 初代(まさひで) 」の項あり。
  「(前略)川部儀八郎。寛延3年羽前赤湯に生まれ、若年のころ仙台に出て、四代国包門人となり、鈴木三郎宅英(たくえい) 、と銘しており、(中略)最上にて藤原英国(てるくに)と銘すが、(中略)安永3年秋元家に抱えられ藩工となり、川部儀八郎正秀に改めている。秋元家に抱えられてほどなく江戸に出て浜町に住し、(中略)。文政8年9月27日没、76歳。(後略) 」との記載あり。 
 〇『図解日本刀事典』 歴史群像編集部/編 学研 2006年
  p218「正秀【まさひで】」の項あり。 
 〇『日本刀事典』 得能一男/著 光芸出版 2003年
  p29「新々刀前期」の項あり。「水心子の刀」の写真あり。  
 〇『日本近世人名辞典』 竹内誠/編 吉川弘文館 2005年
  p936「まさひで 正秀」の項あり。
  「1750-1825 江戸時代の刀工。寛延3年(1750)生まれる。出羽国置賜郡赤湯村(山形県南陽市)の出身。幼名三治郎。(後略) 」との記載あり。
 〇『原色日本の美術 25』 小学館 1982年
  p160に「158 刀 銘 川部儀八郎藤原正日出(花押) 」の写真あり。
  「正秀は出羽山形秋元家の家臣で、復古刀の説を唱え、備前伝・相州伝を得意とした」との記載あり。
 〇『日本国語大辞典 第12巻』 小学館国語辞典編集部/編集 小学館 2001年
  p382に「まさひで 【正秀】」の項あり。
  「江戸時代の刀工。出羽国赤湯村(山形県南陽市)の人。(後略) 」との記載あり。
 〇『図説・日本刀大全』 稲田和彦/監修・文 学研 2006年
  p128に「刀 銘 水心子正秀」の写真あり。
 
2 インターネット検索
 【山形県南陽市ホームページ】[検索ワードに「水心子正秀」を入力]
 〇市報「なんよう」29.8.1
  「どきどき文化財 vol.44 (社会教育課文化係)」に「「脇差(水心子正秀銘(すいしんしまさひでめい)」(市指定工芸品)」の記事あり。
  「水心子正秀」が作った脇差の写真あり。
  「(前略)水心子は、寛永3(1750)年に元中山諏訪原地区に生まれ、父を早くに亡くしたため、母と赤湯北町地区の外山家に身を寄せました。22歳の時、武州八王子(現在の東京都八王子市)の刀工である下原吉秀に弟子入りして刀鍛冶の技を磨き、(後略) 」との記載あり。
 〇市報「なんよう」30.6.1
  「どきどき文化財 vol.54 (社会教育課文化係)」に「「水心子正秀(すいしんしまさひで)の書簡」(市指定文化財)」の記事あり。
  「(前略)水心子正秀は、幼名を三治郎と呼び、早くに父を亡くしたことから、母と共に7歳から12歳頃まで、生誕地そばの鈴木権次郎家で過ごしました。(中略)その後、北町(赤湯地区)に移り住み、刀鍛冶となり、縁あって山形藩の秋元家お抱えの刀工として、新々刀を世に送り出し、(中略)「水心子正秀の書簡」とは、文化3(1806)年、水心子正秀が57歳の時に幼少期にお世話になった鈴木権次郎にあてた手紙のことで、(後略) 」との記載あり。 
 ○南陽市の偉人「水心子 正秀 新々刀の巨匠・刀工」
  「(前略)正秀は、生涯に 369 振りの刀を打ちましたが、それにもまして彼のすばらいところは十数冊の本に書いてすべ公開したことです。(後略)」との記載あり。
 
【国立国会図書館デジタルコレクション】
 〇『刀剣雑話』 室津鯨太郎 著 南人社 1925年
  p184~258に「水心子正秀の研究」の記載あり。 
 〇『刀剣実用論』 水心子正秀著 堀正平 註 剣道書刊行会 1935年
 〇『水心子正秀全集』(刀剣叢書 ; 第1編) 川口陟 編 南人社 1926年
 
4 記載のなかった資料
 ×『刀剣鑑賞の基礎知識』 得能一男/著 刀剣春秋 2016年
  p129「新々刀期」の項はあるが、水心子正秀関連の記載はなし。
 ×『江戸の刀剣拵コレクション』 井出正信/編著 里文出版 2000年
 ×『短刀図鑑』 鈴木嘉定/編著 光芸出版 2017年
 ×『日本刀ビジュアル名鑑』 かみゆ歴史編集部/編 廣済堂出版 2015年
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本  (281 9版)
叢書.全集.選集  (708 9版)
金工芸  (756 9版)
参考資料
(Reference materials)
日本刀大百科事典 5 福永酔剣/著 雄山閣出版 1993.11 756.6
日本刀工刀銘大鑑 飯田一雄/著 淡交社 2016.3 756.6 978-4-473-04075-6
刀剣銘字大鑑 第8巻 本間薫山/編著 雄山閣 1983.3 756.6 4-639-00230-0
刀工大鑑 得能一男/著 光芸出版 2013.8 756.6 978-4-7694-0147-6
図解日本刀事典 歴史群像編集部/編 学研 2006.12 756.6 4-05-403276-1
日本刀事典 得能一男/著 光芸出版 2003.6 756.6 4-7694-0116-7
日本近世人名辞典 竹内誠/編 吉川弘文館 2005.12 281.033 4-642-01347-4
原色日本の美術 25 小学館 1982 708.7
日本国語大辞典 第12巻 小学館国語辞典編集部/編集 小学館 2001.12 813.1 4-09-521012-5
図説・日本刀大全 稲田和彦/監修・文 学研 2006.4 756.6 4-05-604039-7
刀剣雑話 室津鯨太郎 著 南人社 1925
刀剣実用論 水心子正秀 著[他] 剣道書刊行会 1935
水心子正秀全集 川口陟 編 南人社 1926
山形県南陽市ホームページ http://www.city.nanyo.yamagata.jp/ 2021/07/14
キーワード
(Keywords)
水心子正秀
川部儀八郎
正秀
正日出
天秀
山形県南陽市
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
その他
質問者区分
(Category of questioner)
一般
登録番号
(Registration number)
1000302213解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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